「納豆のひきわりと粒の違いが知りたい!」
こんにちは、発酵食品マニアのすえさやです^^
納豆は健康にも美容にもいいから、こまめに食べている人は多いですよね。
でも「粒納豆」と「ひきわり納豆」の違いを知って選んでいる人は、意外と少ないんじゃないでしょうか?
ひきわりは、粒の納豆を細かくしただけのものだと思われがちだし。
(はーい!私も昔は納豆を刻んだものがひきわりだと思っていました(/・ω・)/)
だから、納豆は自分の欲しい栄養に合わせて「食べ分け」したほうがトクなんですよ。
なので今回は
- 納豆の粒とひきわりの違い
- あなたにおすすめなのはどちらか
についてお話ししていきますね。
最後まで読めば、あなたも納豆の食べ分けができるようになっているはず^^
ということで、さっそく「粒とひきわりの違い」から見ていきましょう!
納豆のひきわりと粒の違いは2つ!
ひきわり納豆は、粒の納豆を刻んだもの(粒もひきわりも同じもの)だと思われがちですが、実は
- 作り方
- 栄養
の2つが違うんですよね。
気になるのは栄養価にどんな違いがあるのか…ですが、それを知るためにもまずは作り方を知らねば!
ということで、まずはそれぞれの納豆の作り方について見ていきましょう^^
ひきわりと粒の違い1つ目:作り方
粒納豆とひきわり納豆は、以下のように作られています^^
粒納豆の作り方
- 大豆を水に浸ける
- 水に浸けた大豆を圧力鍋などでを蒸す
- 蒸した大豆に納豆菌をつける
- 発酵させる
ひきわり納豆の作り方
- 大豆をミキサーなどで砕く水に浸ける
- 大豆を水に浸ける
- 水に浸けた大豆を圧力鍋などでを蒸す
- 蒸した大豆に納豆菌をつける
- 発酵させる
粒納豆の作り方は有名なので、知っている人もいるかもしれません。
でも、ひきわり納豆が実は1番最初の段階で砕かれていたなんて…初めて知った人も多いんじゃないでしょうか^^
それに、この大豆を丸のまま発酵させるのか、砕いてから発酵させるのかで栄養も変わってくるんだから面白いですよね。
ひきわりと粒の違い2つ目:栄養価
ひきわり納豆と粒納豆、それぞれの栄養がどう違うのかを文部科学省の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」を使って比較してみました。(100gあたりの分量)
「粒納豆」が多く持っている栄養素
- 炭水化物:細胞や脳のエネルギーになる
(粒 12.1g、ひきわり 10.5g) - 水溶性食物繊維:血糖値の上昇を緩やかにする、脂質の吸収を抑える
(粒 2.3g、ひきわり 2.0g) - 不溶性食物繊維:便秘改善
(粒 4.4g、ひきわり 3.9g) - カルシウム:骨や歯の材料になる
(粒 90mg、ひきわり 59mg) - マグネシウム:高血圧や生活習慣病の予防効果がある
(粒 100mg、ひきわり 88mg) - 鉄:貧血を予防する
(粒 3.3mg、ひきわり 2.6mg) - 亜鉛:味覚を正常に保つ、抜け毛や二日酔いを予防する
(粒 1.9mg、ひきわり 1.3mg) - 銅:免疫力を上げる、動脈硬化を予防する
(粒 0.61mg、ひきわり 0.43mg) - セレン:アンチエイジング効果
(粒 16µg、ひきわり なし) - クロム:高血圧や糖尿病を予防する
(粒 1µg、ひきわり なし) - モリブデン:貧血を予防する
(粒 290µg、ひきわり なし) - ビタミンB2:粘膜や皮膚を健康に保つ、脂質と糖質の代謝を高める
(粒 0.56mg、ひきわり 0.36mg) - ナイアシン:血流をよくする、粘膜を健康に保つ
(粒 1.1mg、ひきわり 0.9mg) - 葉酸:細胞の成長を促す、動脈硬化や貧血を予防する
(粒 120µg、ひきわり 110µg) - ビオチン:糖の代謝を助ける、皮膚を健康に保つ
(粒 18.2µg、ひきわり なし)
「ひきわり納豆」が多く持っている栄養素
- たんぱく質:筋肉や皮膚などをつくる、免疫力を高める
(粒 16.5g、ひきわり 16.6g) - カリウム:高血圧やむくみを予防する
(粒 660mg、ひきわり 700mg) - リン:神経や筋肉の働きを正常に保つ
(粒 190mg、ひきわり 250mg) - マンガン:疲労回復、骨粗しょう症の予防
(粒 なし、ひきわり 1mg) - ビタミンK:ケガをしたときに血液を固めて止血する
(粒 600µg、ひきわり 930µg) - ビタミンB1:疲労回復、ブドウ糖からエネルギーを作る
(粒 0.07mg、ひきわり 0.14mg) - ビタミンB6:アレルギー症状を改善する
(粒 0.24mg、ひきわり 0.29mg) - パントテン酸:動脈硬化の予防、ストレスの緩和
(粒 3.60mg、ひきわり 4.28mg) - ビタミンE:抗酸化作用、抗炎症作用
(α-トコフェロール:粒 0.5mg、ひきわり 0.8mg)
(β-トコフェロール:粒 0.2mg、ひきわり 0.3mg)
(γ-トコフェロール:粒 5.9mg、ひきわり 9.0mg)
(δ-トコフェロール:粒 3.3mg、ひきわり 5.4mg)
比較するにも納豆自体がたくさんの栄養を持っているので、見ていくのもかなり大変だと思います^^;
この栄養の比較を分かりやすく簡単にまとめるなら
- 全体的に粒納豆のほうが栄養素の量が多い
- ビタミンKは、ひきわり納豆のほうが圧倒的に多い
という感じでしょうか。
粒納豆のほうが栄養の量が多いのは、ひきわり納豆みたいに砕いて水に浸けていないから!
砕いて水に浸けると、その時点で栄養も流れ出ちゃうんですよね。
- 粒:200kcal
- ひきわり:194 kcal
と、粒のほうがほんの少しだけ高め。
とはいえ、粒よりもひきわり納豆のほうが多い栄養もあるので、食べるときはやっぱり自分のほしい栄養に合わせて選んだほうが効率よく摂ることができますよ( *´艸`)
ただ、どうやって粒納豆とひきわり納豆を選べばいいのか分からないって人も多いはず…。
なのでお次はあなたにどちらの納豆がおすすめなのか、タイプ別に紹介していきますね。
あなたのタイプに合う納豆はどっち?
ひきわりと粒、それぞれが持っている栄養などの特徴を考慮してまとめてみました。
ぜひ、参考にしてみてください^^
粒納豆がおすすめな人
- 全体的な栄養の高さにこだわりたい
- 便秘を改善したい
- 血糖値の上昇を抑えたい(糖尿病予防、ダイエット)
粒納豆は大豆の皮がそのままついている状態なので、食物繊維が豊富です^^
だから便秘の改善を目的にするなら「粒」のほうが効果を実感しやすいでしょう。
それに粒納豆は、糖や脂質に関係のある食物繊維・クロム・ビタミンB2などの栄養も多いので、糖尿病やダイエットにもGood!
全体的に粒納豆のほうが持っている栄養素の量も多いし、健康重視の人には「粒納豆」がおすすめですね^^
ちなみに私は効率よく栄養を摂りたいという理由で、粒納豆を食べています^^
ひきわり納豆がおすすめな人
- 食感はなめらかなほうが良い
- 胃腸の調子が悪い
- 歯や骨を丈夫に保ちたい(骨粗しょう症予防)
粒納豆は砕いてから水に浸けているので、その段階で大豆の皮が取れています^^
だから粒大豆に比べると柔らかいし、小さいので食べるのもラクちんなんですよね。
なので「納豆 = 粒が硬いし大きいし苦手」という人は、ひきわり納豆のほうが食べやすいでしょう。
それに大豆の皮がついていないぶん、消化吸収もしやすいですし!
ちなみに私の場合、普段は粒しか食べないんですけど…お腹を壊したり体の調子が良くないときは「ひきわり」を食べるようにしています^^(栄養を摂りたい…けど粒だと胃腸に負担がかかるからひきわりを選択)
また、ひきわり納豆は「ビタミンK」がかなり多いのが特徴です。
ビタミンKにはカルシウムを骨や歯にくっつけたり、骨からカルシウムが溶けだすのを防ぐ働きがあるので、歯や骨を丈夫に保ちたい人は粒より「ひきわり」のほうがおすすめ!
実際、骨粗しょう症の患者さんの治療で「ビタミンK」が使われますしね。
納豆は継続して食べることが大事なので、粒とひきわりを交互に食べたり、好きなほうを食べ続けてOK!
楽しんで食べられた方が、続けやすいですしね。
ということで、ここまで粒納豆とひきわり納豆について見てきました。
最後に要点だけをメモしておいたので、もう1度振り返っておきましょう^^
まとめ
- ひきわり納豆と粒納豆の違い2つとは
- 作り方
- 栄養価
である。
- 粒タイプは、便秘や血糖値などに気をつけたい人におすすめ。
- ひきわりは、胃腸の調子が気になる人や骨密度に気をつけたい人におすすめ。
ひきわり納豆も粒納豆も、持っている栄養素の種類はほとんど変わりません^^
なので基本的にはどちらを食べても、健康や美容効果を得ることができるでしょう。
私も実は一時期、ひきわりだけを食べている時期がありました。
でも、ひきわりでも便秘改善の効果は実感していましたよ。
なので、持っている栄養素の量に注目するのは大切なことだと思います^^
あなたもぜひ、自分の欲しい効果を得るために食べ分けにチャレンジしてみてくださいね♪
ハピパリ運営者 “ すえさや ” ってどんな人?
- 「広島県」出身の「福岡県」住まいのアラサー主婦(生い立ち)
- 発酵食品と猫LOVE
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