「酒粕の保存方法が知りたい!」
こんにちは、発酵食品マニアのすえさやです^^
酒粕を買ったのはいいけど「保存方法」がよく分からないって人は意外と多いのでは?
かくゆう私も酒粕に慣れていなかった頃はどう保存すればいいのか分かってなかったので、とりあえず使う分だけとって残りは冷蔵庫に入れていました。
でも実は酒粕の保存方法って「使い道」によって変わってくるって知っていました?
私も酒粕を食べ始めて結構経って、酒粕の使い道も幅広くなってきたときに知ったんですけど…知っているのと知っていないのとじゃ全然違ったんですよ。
だから今回はあなたが酒粕をどう使うのかによって保存方法も選べるように「常温・冷蔵・冷凍での保存の仕方」や「保存方法の違い」についてお話ししていきますね。
ではさっそく酒粕の常温保存から見ていきましょう。
酒粕の保存方法1つ目:常温
酒粕は冷蔵で売られていることが多いですが、実は常温での保存もできるんですよ。
酒粕の常温での保存方法
未開封の場合
そのまま直射日光の当たらない涼しい場所へ
開封済みの場合
- 酒粕をラップでぴっちり包む(空気に触れないように)
- ラップを2重にする
※熟成が進むと水分が出てくるので - ラップを巻いた酒粕を容器に入れフタをする
※熟成が進むと香りが強くなるので匂いが移っても良いもの、もしくはホーローがおすすめ - 直射日光の当たらない涼しい場所へ
もともと酒粕にはアルコールが多く含まれているので雑菌も繁殖しにくく、常温でも保存ができます。
それじゃあなんでお店では冷蔵で売られているのかというと、それは常温だと「熟成」が進んでいってしまうから。
熟成が進むと色は茶色く、味は濃く、香りもどんどん強くなっていくので、甘酒とかには使えなくなってくるんですよね(作ったことあるけど美味しくない^^;)
だからお店ではいつ売れるかも分からないから、熟成を遅らせるために冷蔵保存して販売しているというわけ。
ちなみに酒粕を漬物に使いたいなら、他の食材に酒粕の香りや味が移りやすいように熟成が進んだものの方がいいので早く熟成できる常温保存がおすすめですね。
酒粕を常温で保存するときのポイント
酒粕を常温で保存して無事に熟成できるかどうかは「空気に触れていないかどうか」で決まります。
もしも酒粕が空気に触れていた場合、酒粕のアルコールは蒸発してしまうのでカビも生えやすい状態に…。
久しぶりに酒粕の様子を見ようと容器のフタを開けたら「酒粕がえらいことになってた!」なんてことにならないように空気には気をつけましょう。
上手くいけば、こんな感じで熟成がうまく進みますよ^^
お次は一番メジャーな「冷蔵保存」についてお話ししていきますね。
酒粕の保存方法2つ目:冷蔵
酒粕は冷蔵で販売されていることが多いから、保存も冷蔵のほうが馴染みがあってしやすいかもしれません。
酒粕の冷蔵での保存方法
未開封の場合
そのまま冷蔵庫へ
開封済みの場合
- 消毒した容器に酒粕を移しかえる(なるべく空気を入れないように入れていく)
- 上から酒粕を押して空気を抜く
- 酒粕にラップをぴったり貼り付けたあと容器にフタをして冷蔵庫へ(ポイントは酒粕の表面を空気に触れさせないこと)
酒粕は冷蔵保存すると熟成を遅くすることできるので長く料理やお菓子に使えます(甘酒にも)
なので酒粕を長く楽しみたかったり、普段から酒粕をちょこちょこ使う場合は冷蔵保存がおすすめですね。
ただ、冷蔵保存は熟成を遅らせるだけで止めてはくれないのでのんびりしすぎると酒粕はどんどん茶色になっていきます^^
だいたい半年くらいでピンクに、1年くらいすると茶色くなってくるので酒粕の味や香りが濃くなるのがイヤな人は早めに食べるようにしましょう。
酒粕を冷蔵で保存するときのポイント
酒粕の冷蔵保存は低温度のおかげで雑菌の繁殖が抑えられるのでついつい油断しがちですが、冷蔵保存でも酒粕の「乾燥」には気をつけないといけません。
とくに見逃しがちなのが容器の周りの酒粕。
酒粕を使っていくとどうしても容器に酒粕の残りがついていきますが、これを放置していると乾燥してカビが生えやすくなってしまうんですよね。
だから容器に残った酒粕を取りのぞくことはもちろん、定期的に食品用アルコールで拭いたり、酒粕の量に合わせて容器を変えたりしましょう。
ちゃんと保存ができていれば、冷蔵保存でも腐らずに熟成が進んで茶色の酒粕になっていきますよ^^
ということで、酒粕の冷蔵保存についてでした。
ここまで酒粕の熟成をうながす「常温保存」、熟成を遅らせる「冷蔵保存」についてお話ししていきましたが、最後はいよいよ酒粕の熟成を完全にストップできる「冷凍保存」についてお話ししていきますね。
酒粕の保存方法3つ目:冷凍
酒粕の冷凍保存ってあまり聞かないですけどこれが意外と便利なんですよ^^
酒粕の冷凍での保存方法
未開封、開封済みの場合
- 酒粕をラップに50gずつ包む(薄くすると凍りやすく溶けやすい)
- 乾燥やニオイ移りを防ぐために、もう一度ラップで包む
- ジップロックなどの密封できるものに入れ、冷凍庫で保存する
酒粕の冷凍保存は熟成を完全に止められるので、いつでも熟成前の酒粕を味わうことができます。
使うときは冷蔵庫に移動させてゆっくり解凍するか、加熱する料理(たとえば粕汁とか)にそのまま入れれば大丈夫!
ただ、冷凍保存は冷凍している時間が長くなればなるほど乾燥してしまうんですよね…。
だから解凍したときにちょっとパサつきが気になることがあるかもしれません。
そんなときは「日本酒」を少し混ぜると復活するので気になるときはぜひ試してみてください^^
酒粕を冷凍するときのポイント
冷凍は雑菌が増えるのを抑えてくれるので、カビの心配はいりません。
冷凍保存もずっとしておけますし。
でも酒粕は長く冷凍していると乾燥したり冷凍臭がするようになってくるので、いつまでも保存できるとはいえ早めに食べることをおすすめします^^
ちなみに私は冷凍保存した酒粕を美味しく食べるなら「3ヶ月」、冷凍臭がするかしないかギリギリを狙うなら「1年」の間で消費していますよ。
ということで、ここまで酒粕の保存方法(常温・冷蔵・冷凍)について見てきましたが、ちょっと長くなってしまったので最後に要点だけまとめておきますね。
まとめ
- 酒粕の「常温保存」について
- 未開封の場合はそのまま直射日光の当たらない涼しい場所へ
- 開封済みの場合は酒粕をラップでぴっちり包み、容器に入れて直射日光の当たらない涼しい場所へ
- 酒粕の「冷蔵保存」について
- 未開封の場合はそのまま冷蔵庫へ
- 開封済みの場合は消毒した容器に酒粕を移しかえ、酒粕にラップをぴったり貼り付けたあと容器にフタをして冷蔵庫へ
- 酒粕の「冷凍保存」について
- 酒粕をラップに50gずつ包み、ジップロックなどの密封できるものに入れ冷凍庫へ
酒粕は温度が高いほど熟成が早いので、自分が酒粕をどう使いたいかによって保存方法を選ぶといいでしょう。
ちなみに私が酒粕を保存するときは、8割が冷蔵、残り1割ずつで常温と冷凍という感じで分けています。
もしも酒粕に違和感(ニオイ・味など)を感じたら、絶対に食べないでくださいね。
★気になる「酒粕の賞味期限」についてはこちら
⇒酒粕が賞味期限切れに!色も変わってるけどいつまで食べられる?
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- 「広島県」出身の「福岡県」住まいのアラサー主婦(生い立ち)
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