「酒粕を使った料理のレシピが知りたい!」
こんにちは、発酵食品マニアのすえさやです^^
酒粕って買ったとしても、なんだかんだいつも同じ使い方をしているって人は結構多いはず。
かくゆう私も酒粕を使い始めたころは、いつも甘酒か粕汁かにしか使っていませんでした。
でも酒粕を使い慣れた今だから分かる!
酒粕って和食だけじゃなくて洋食にも合うし、おかずにスイーツにいろんなものに使えるからすごく便利だってことが!
だから今回は私が実際に酒粕をどんな料理に使っているのかをまとめてみました。
ちなみに紹介するのは
- 主食が3品
- 汁物が4品
- 主菜が4品
- 副菜が4品
の全部で15品。
それと酒粕は熟成が進むにつれて味や香りが変わってくるので、料理ごとにどんな酒粕が向いているのかもお話ししています^^
酒粕の色は白→ピンク→オレンジ→少し茶色→茶色→こげ茶と変わっていき、熟成が進むにつれ香りも味も濃くなっていきますよ。
それではさっそく、酒粕を使った主食のレシピから見ていきましょう。
酒粕を使った「主食」のレシピ(全3品)
私が主食である「ご飯・麺・パン」と一緒に酒粕を食べるときは、いつも
- クリームパスタ
- カレー
- シチュー
にしています(簡単だから)
なので今回はこの3品のレシピをお話ししますね。
どれも特別な工程はなく、酒粕を溶かして混ぜるだけなので試しやすいと思いますよ。
ということで、さっそく酒粕を使ったクリームパスタのレシピから見ていきましょう。
「酒粕クリームパスタ」のレシピ
材料(2人分)
- スパゲッティ:2束
- ベーコン:4枚
- 青菜:1袋
- しめじ:1袋
- 牛乳:100ml
- 酒粕:大さじ1
- 油:大さじ1
- おろしにんにく:お好み
酒粕の色は「白色~ピンク色」がおすすめ
酒粕は色が茶色くなるにつれて香りと味が強くなっていくので、味が控えめな牛乳に茶色い酒粕を使うと牛乳の味が負けます。
私は少し茶色いくらいの酒粕でクリームパスタを作ったことがあるけど、酒粕の味がかなり目立ちました。
個人的には美味しかったけど濃い酒粕の味は人によっては美味しくないと感じるかも。
作り方
- 耐熱容器に牛乳と酒粕を入れて、600wのレンジで1分加熱する
- 牛乳と酒粕をよく混ぜておく
- 麺をゆでる
- 具材をひと口サイズに切る
- フライパンに油をひいて中火で具材を炒める
- 火が通ったら酒粕を溶かした牛乳を入れる
- 牛乳がふつふつなったら麺を入れてよく絡ませたら完成
牛乳と酒粕しか使ってないけど、味は立派なクリームパスタ!
酒粕のおかげでとろみもあるし、ベーコンのスモークな感じが合わさってとても美味しいです。
もちろんハムやウインナーでも美味しく作れるけど、やっぱり香りが強いベーコンが個人的には1番おすすめかな(その次がウインナー)
濃厚こってりのクリームパスタがいいときは、最後にバターを入れたり、牛乳を減らして生クリームを入れたら作ることができるので調節してみてくださいね。
ということで、酒粕を使った「クリームパスタ」のレシピでした。
さてお次は、ご飯にも麺にもパンにも合う!
「カレー」に酒粕を使ってみましょう。
「酒粕カレー」のレシピ
材料(ルー4皿分)
- じゃがいも:1個
- 人参:1/2個
- 玉ねぎ:1玉
- 牛肉:300g
- 市販のカレールウ:半箱
- 水:500ml
- 酒粕:40g(ルウ1かけに酒粕10g)
- 油:大さじ1
酒粕の色は「白色~茶色」がおすすめ
カレー自体が香りも味も強いので、熟成している酒粕を使ってもカレーの味が負けることはありません。
カレーも茶色いので酒粕が茶色くても全く問題なし!
ただ茶色の酒粕は香りも味も白色の酒粕とは比べ物にならないくらい濃いので、ルウ1かけに対して40gだと「酒粕が目立ってるな」と感じる人がいるかも。
酒粕がそんなに得意ではない場合に茶色い酒粕を使うときは量を減らして作ってみてくださいね。
作り方
- 具材をひとくちサイズに切る(我が家は具が小さいほうが好きなので小さめに切ってます)
- 鍋に油をひいて、中火で具材を炒める
- 玉ねぎがしんなりしたら水を入れて弱火~中火で煮込む
※ここで酒粕を入れると酒粕のアルコールをとばせます - 煮込んでいる途中で煮汁を少しとって別皿で酒粕を溶かしておく
- 具材がやわらかくなったら火を止めてルウと溶かした酒粕を入れる
- 弱火でとろみがつくまで煮込んだら完成
酒粕カレーはうちの近所にある酒蔵の蔵開きで初めて食べてから我が家の定番になりました。
カレーに酒粕を入れるだけなんですけど、カレーのスパイスのトゲみたいなのをまろやかにしてくれるし、酒粕の甘みで食べやすくなるんですよね。
それに酒粕を入れるタイミングで酒粕の主張の強さを変えられるのも嬉しいところ。
レシピ通りに作れば酒粕の香りを感じるカレーになるし、具材を煮込むときに酒粕を入れてしまえばアルコールがとぶので、お子さまやアルコールに弱い人でも食べられるようになりますよ。
自分でカレーを作るのが面倒なときは酒粕カレーのレトルトもあるので、ぜひ一度酒粕カレーを試してみてくださいね。
ということで、酒粕を使った「カレー」のレシピでした。
さてお次は「シチュー」に酒粕を使うんですが、なんとこのシチュー、カレーと違ってルウを使いません。
「酒粕シチュー」のレシピ
~少し茶色の酒粕を使うとピンクっぽくなります~
材料(ちょっと多めの2人分)
- じゃがいも:2つ
- 人参:1本
- 玉ねぎ:1玉
- 鶏もも肉:350g
- 牛乳:400ml
- 酒粕:80g
- コンソメキューブ:1つ
- 油:大さじ1
酒粕の色は「白色~ピンク色」がおすすめ
酒粕を使ったシチューは酒粕と牛乳で作るので、使う酒粕も香りや味がふんわりしているものが向いています。
コンソメを入れるとはいえ、酒粕は少し茶色くなってきたくらいでも白色の酒粕に比べると香りも味も強め。
私みたいに酒粕が好きなら少し茶色の酒粕でも美味しく食べられますが、酒粕が目立つのが嫌ならピンク色までの酒粕を使ったほうがいいでしょう。ピンク色までの酒粕ならシチューの色も綺麗だしね^^
作り方
- 具材をひと口サイズに切る
- 鍋に油をひき、具材を入れて中火で炒める
- 耐熱容器に牛乳100mlと酒粕を入れて、600wのレンジで1分加熱する
- 酒粕をよく溶かしておく
- 具材に火が通ったら酒粕と残りの牛乳を入れて弱火で煮込む
- とろみがついたら完成
酒粕を使ったシチューはルウを使わなくてもとろみがつくし、味もなぜかシチュー。
酒粕の香りはするけど、なぜか味はシチュー。
不思議ですが早く楽にシチューが作れるし、酒粕もたくさん使うので我が家では冬になると頻繁に食卓に登場します。
ルウを使ったシチューよりも脂肪分が少ないぶんあっさりしていて食べやすいけど、濃厚さが欲しいなら具材を炒めるときに使う油をバターにすればいいし、こってりさの調節ができるのは嬉しいところ。
食べる人に合わせて味をあっさりにしたりこってりにしたりするのはルウじゃ難しいし、酒粕シチューの良いところじゃないでしょうか^^
ちなみに、とろみがついたあとも弱火で長く加熱をすればお子さまやアルコールに弱い方でも食べることができますよ。
ただし焦げやすいので必ず混ぜながら加熱してくださいね。
ということで、酒粕を使った主食のレシピはこれでおしまい!
お次は汁物に酒粕を使っていきましょう。
酒粕を使った「汁物」のレシピ(全4品)
今回は酒粕を入れた和・洋・中それぞれの汁物として、私がよく作っている
- 粕汁
- ポトフ
- ポタージュ
- 玉子とわかめのスープ
この4つのレシピをお話ししますね。
どれも酒粕を溶かし入れるだけですごく簡単なので、あなたが作るときにぜひ、ひと工程加えてみてください^^
それではさっそく酒粕を使った汁物といえばこれ!
「粕汁」のレシピから見ていきましょう。
「粕汁」のレシピ
材料(2人分)
- だし汁:300ml(だしの素を使うと楽)
- 味噌:30g
- 酒粕:大さじ1
- お好きな野菜:お好みの量で
酒粕の色は「白色~茶色」がおすすめ(白味噌の場合は「白色~ピンク色」)
味噌は味も濃いし香りも強いので、酒粕の熟成が進んでいても酒粕の味や香りは全然気になりません。
むしろ熟成が進んだ酒粕は味噌の味に負けないので、より美味しく感じます。
色も味噌が茶色だから酒粕が茶色でも全く問題ないし!
なので私は冷蔵庫で熟成がすすんだ酒粕の消費によく使っていますね。
酒粕の熟成具合によって粕汁の味が変わるので、いろいろ試してみると面白いですよ。
作り方
- 野菜を切る
- 鍋にだし汁と野菜を入れて中火で煮込む
※この段階で酒粕を入れるとアルコールをとばせます - 野菜に火が通ったら火を止めて、味噌と酒粕を溶かし入れる
- もう一度中火で加熱し、お鍋がグツグツなる直前で火を止めて完成
美味しい粕汁をつくるポイントは「火を止めてから味噌と酒粕を入れて、そのあとは沸騰させない」こと。
そうすれば熱によって味噌と酒粕の香りがとぶことがないので、美味しい粕汁を飲むことができますよ。
ちなみに酒粕のアルコールをとばしたいときは野菜を煮るときに酒粕も一緒に入れて煮込めばアルコールはとびます。
酒粕の香りは薄まるけど酒粕の甘みやうま味は消えないので、お子さまやアルコールに弱い人でも大丈夫!
具だくさんにしておかずスープにしたり、お肉やうどんを入れたりアレンジも自由にできるのでぜひお好きなように作ってみてくださいね。
ということで、酒粕を使った汁物の定番「粕汁」のレシピでした。
さてお次はあまり馴染みがないかもしれませんが、洋食スープ「ポトフ」に酒粕を使ってみましょう。
「酒粕ポトフ」のレシピ
材料(2人分)
- 人参:1/2本
- じゃがいも:1つ
- 玉ねぎ:1玉
- ベーコン:4枚(ウインナーでも)
- 水:400ml
- 酒粕:大さじ1
- コンソメキューブ:1つ
酒粕の色は「白色~少し茶色」がおすすめ
ポトフは野菜の甘みが美味しい、どちらかといえば優しいスープなので、酒粕の熟成具合も控えめなもののほうが向いていますね。
もちろん茶色の酒粕でも美味しいには美味しいですよ(個人的には)
でも香りと味の両方で酒粕の主張がかなり強いスープになるので好き嫌いは分かれそうです。
とはいえ茶色の酒粕も量を減らして使えば美味しくできるので「大さじ1/4」くらいから試していくといいかもしれません。
作り方
- 具材をひと口サイズに切る
- 鍋に水と具材とコンソメキューブを入れて中火で煮込む
※このとき酒粕を一緒に入れるとアルコールをとばせる - 煮込んでいる途中で煮汁を少しとり、耐熱皿で煮汁と酒粕を混ぜ合わせておく
- 具材がやわらかくなったら溶かした酒粕を入れる
- 混ぜ入れたら完成
酒粕を入れたポトフは見た目が粕汁っぽくなるけど、味はちゃんとポトフ。
コンソメだけのポトフよりも甘みが強く、うま味も増していて美味しいんですよ。
それになんだか体も温まるような気がするので、我が家では冬になるとポトフを作る回数が高くなります^^
それと個人的にポトフは一度冷ましてから食べると味が染みていてより美味しいので、多めに作って翌日も食べる…とかがおすすめですね。
酒粕の香りを足したいときは酒粕をもう一度入れるのもアリです(入れる酒粕の量は残ったポトフの量と酒粕の熟成具合によって変わるのでお好みでどうぞ)
ということで、酒粕を使った「ポトフ」のレシピでした。
さてお次も同じく洋食スープなんですが、こっちはちょっと手間をかけて「ポタージュ」に酒粕を使ってみましょう。
「酒粕ポタージュ」のレシピ
材料(2人分)
- さつまいも:200g(かぼちゃも美味しい)
- 酒粕:大さじ1/2
- 豆乳:250~300ml
酒粕の色は「白色~ピンク色」がおすすめ
ポタージュは使う野菜の味がはっきり分かったほうが美味しいので、個性の強い熟成が進んだ酒粕はポタージュには合いません。
私は少し茶色くなった酒粕でポタージュを作ったことがあるけど、野菜の味が控えめなもの(甘みの少ないさつまいもとか、じゃがいも)だと酒粕が勝ってしまってポタージュの良さが分かりませんでした。
ポタージュには熟成が進んでいない白~ピンクのものがおすすめです。
作り方
- 耐熱容器に豆乳50mlと酒粕を入れて、600wのレンジで30秒加熱する
- 酒粕を豆乳と混ぜてペースト状にする
- さつまいもを洗って皮をむき、輪切りにして水に浸ける
- 耐熱容器にさつまいもを入れてラップをふんわりかける
- 600wのレンジで4分加熱する
- さつまいもと酒粕ペーストを合わせて裏ごしする(豆乳を半量混ぜてブレンダーにかけると楽)
- 鍋に裏ごししたものと豆乳を入れて弱~中火で混ぜながら加熱
- 温まったら完成
※長く加熱すればアルコールをとばせます
酒粕入りのポタージュは普通のポタージュよりもとろみがあって甘みがあるので甘い野菜との相性が良いんですよ。
さつまいもとか、かぼちゃとか、コーンとか、トマトとか。
もちろん、じゃがいもなど食材の味が強くないものでも作れるけど、そのときはコンソメや加熱した玉ねぎを入れたほうが美味しいので、ベースにする食材の味の濃さによって味付けを変えるのがおすすめですね。
ちなみに、豆乳を牛乳に変えると脂肪分を感じられるぶん濃厚な味わいになりますよ。
ということで「酒粕入りポタージュ」のレシピでした。
お次は汁物としては最後「中華スープ」に酒粕を使った場合のレシピを見ていきましょう。
「玉子とわかめのスープ」のレシピ
材料(2人分)
- 卵:2つ
- 乾燥わかめ:小さじ2
- 水:600ml
- 鶏がらスープの素:小さじ2~3(ウェイパーも美味しい)
- 酒粕:小さじ2
酒粕の色は「白色~少し茶色」がおすすめ
酒粕と中華スープは相性が良くて、熟成が進んだ酒粕でも美味しく飲むことができます。
ただ熟成が進んだぶん、酒粕の香りと味が目立つようになるので気になる人はネギなどの主張が強い具材を合わせるか、白色の酒粕を使うのがおすすめですね。
作り方
- 鍋に水と鶏がらスープの素と乾燥わかめを入れて、中火で加熱する
※このとき酒粕も入れるとアルコールをとばせます - 耐熱容器にスープをとり、酒粕を溶かす
- 乾燥わかめがふやけたら卵を溶いて入れる
- 溶かした酒粕を混ぜ入れたら完成
中華スープに酒粕を入れると白く濁るので見た目はちょっと残念ですが、酒粕の甘みとうま味が足されるので味は良くなりますよ。
卵とわかめというダシが出にくい具材でも、ほかに具材を入れたかのような複雑な味のするスープになるのでシンプルな中華スープに特におすすめですね。
ちなみに中華ではないけど、酒粕は「キムチ」とも相性ぴったり!
鶏ガラスープの素とキムチで味付けしたスープに酒粕を入れても美味しいのでぜひ試してみてくださいね。
ということで、酒粕を使った汁物のレシピはこれでおしまいです。
お次は主菜に酒粕を使っていきますよ。
酒粕を使った「主菜」のレシピ(全4品)
ここでは、酒粕を使った主菜として
- ハンバーグ
- グラタン
- トマトクリーム煮
- 酒粕鍋
のレシピをお話ししていきますね。
ちなみに「グラタン」「トマトクリーム煮」「酒粕鍋」はお肉とお魚、どちらでも美味しく食べられるのでお好きなほうで作ってみてください^^
それではまず、酒粕を使った「ハンバーグ」のレシピから見ていきましょう。
「酒粕ハンバーグ」のレシピ
材料(2人分)
- 牛豚合いびき肉:300g
- 玉ねぎ:1/2玉
- 酒粕:60g
- 牛乳:大さじ2
- 塩こしょう:お好み
- A:ケチャップ:大さじ3
- A:ウスターソース:大さじ3
酒粕の色は「白色~少し茶色」がおすすめ
ハンバーグは味が濃いので、酒粕が少し熟成していても何の問題もありません。
むしろ個人的には少し茶色の酒粕のほうが濃厚さが増して美味しいので好みですね。
でもあまりに熟成した酒粕を使うとハンバーグから奈良漬けの香りがしてくるので、あくまで少し茶色くらいが目安です。
作り方
- 玉ねぎをみじん切りにする
- フライパンに油(分量外)をひいて中火で玉ねぎがしんなりするまで炒める
- 玉ねぎは冷ましておく
- 耐熱皿に牛乳と酒粕を入れて軽く混ぜ、600wのレンジで30秒ほど加熱する
- 酒粕をなめらかにして冷ましておく
- ボウルに合いびき肉と冷ましておいた炒めた玉ねぎ、冷ましておいた酒粕、塩こしょうを入れてよく混ぜる
- ねばりが出るまで混ぜたら空気を抜いて形を作る
- フライパンに油(分量外)をひき、中火で肉だねの両面に焼きあとがつくまで焼く
- フライパンにふたをして弱火で蒸し焼きにする
- ハンバーグに竹串を刺して透明の肉汁が出てきたら火が通っているサイン
- ハンバーグを皿に盛る
- フライパンにAを入れて中火で加熱し、ふつふつとなったら火を止める
- ハンバーグにソースをかけたら完成
ハンバーグに酒粕が入るとなぜかチーズみたいな、クリームみたいな、なにかそういう濃厚さを感じさせるような味がするんですよ。
お肉のうま味も増すし、しっとり食感でジューシーになるので、ハンバーグがなぜかかたくなってしまうって人にはぜひ酒粕を使ってハンバーグを作ってみてほしいですね。
ただ、ハンバーグに酒粕を入れるとき気をつけてほしいことがあって。
酒粕はできるだけ水分が少なめのものを使うか、玉ねぎを炒めて水分を抜くのを忘れないでほしいんです。
というのも水分が多い酒粕を使うと、肉だねがやわらかくて形を作りにくいんですよ。
それなのに玉ねぎを炒めていなかったりしたらもう…焼いたときに水分があふれ出すぎて煮込みハンバーグみたいになります(ちなみに写真のハンバーグがその状態。これはこれで美味しいけど)
なので、
- 玉ねぎを炒めないという楽をしたいなら必ず水分少なめの酒粕を使う
- やわらかい酒粕を使うなら酒粕の量を減らすか、玉ねぎをしっかり炒めて水分をとばしてから使う
のを忘れないようにしてくださいね。
ということで「酒粕入りハンバーグ」のレシピでした。
お次はやわらかい酒粕でも大丈夫!
「酒粕グラタン」のレシピを見ていきますよ。
「酒粕グラタン」のレシピ
材料(2人分)
- サーモン:2切れ(鶏肉でも美味しい)
- ほうれん草:2束
- 玉ねぎ:2分の1玉
- マカロニ:25g
- 酒粕:50g
- 豆乳:150ml
- バター:5g
- チーズ:お好み
- 塩こしょう:お好み
酒粕の色は「白色~ピンク色」がおすすめ
グラタンは色も白いし、味もしょっぱかったりパンチがあるわけでもないので酒粕は白~ピンクのものが合います。
私は少し熟成した酒粕(少し茶色の酒粕)を使ってグラタンを作ったことがあるんですけど、酒粕の味が強すぎてもうホワイトソースの代わりにはなりませんでした。
「酒粕を食べている」感覚がすごかったので、グラタンにはぜひ熟成が進んでいない酒粕を使ってくださいね。
作り方
- 耐熱皿に酒粕と豆乳を入れて混ぜ、600Wのレンジで1分加熱する
- 酒粕と豆乳を混ぜ合わせてペースト状にしておく
- 具材を切り、フライパンにバターを溶かして切った具材を中火で炒める
- 材料を炒めている間にマカロニを茹でる
- 具材に軽く火が入ったら塩こしょうと酒粕ペーストを入れて、弱火~中火で具材に完全に火が入るまで加熱する
※ここで酒粕のアルコールをとばします。水分が足りないときは豆乳を追加してください - 耐熱皿にうつし、お好みでチーズをかける
- トースターまたはオーブンのグラタン機能でチーズに焦げ目をつけたら完成
※オーブンにグラタン機能がないときは250度で余熱して、1皿だいたい7分くらい加熱すればOK
グラタンはホワイトソース&チーズが美味しさの決め手だけど
- ホワイトソースの手作りは面倒くさい
- ホワイトソースが重たくて胃もたれしそう
って思う人は多いはず。
でも酒粕グラタンだと酒粕をペースト状にするだけだし、豆乳でつくるからクリーミーなのにさっぱりなんですよね(牛乳で作ったりベーコンを入れたりすると濃厚になります)
だからグラタンを簡単に作りたいときや、胃もたれが心配なときは「酒粕グラタン」にするのがおすすめ!
ちなみに我が家では30歳を越えてから普通のグラタンよりも酒粕グラタンのほうが食べる回数が増えました。歳のせいかもしれません…。
ちなみに、酒粕の香りをしっかり感じたいときは先に具材に火を通し、最後に酒粕ペーストを入れて軽く混ぜてから耐熱皿に入れるといいですよ。
アルコールが残っているのでお子様やアルコールに弱い方は食べられませんが、香りがよくて酒粕グラタンの違った美味しさを感じられるのでそちらもおすすめです^^
ということで「酒粕グラタン」のレシピでした。
グラタンでは酒粕をホワイトソースの代わりにしたので、次はちょっとアレンジ。
酒粕の「トマトクリーム煮」のレシピを見ていきましょう。
「酒粕のトマトクリーム煮」のレシピ
材料(2人分)
- ナス:2本
- 白ネギ:1本
- しめじ:1パック
- 牛乳:100ml
- 酒粕:50g
- ケチャップ:大さじ3
- 油:小さじ1
今回は入れていませんが、お肉やお魚を入れても美味しいですよ。
個人的にはお肉だったら「鶏」、お魚だったら「サーモン」が好きです^^
酒粕の色は「白色~少し茶色」がおすすめ
トマトクリーム煮に使うケチャップの酸味は酒粕と相性がよくて、少し熟成が進んだ酒粕でも美味しく食べられます。
白色~ピンク色くらいの酒粕だとケチャップの味がやや強く、少し茶色の酒粕だとケチャップの酸味とも渡り合えるので酒粕のうま味も感じたいなら少し茶色の酒粕を使うのがおすすめですね。
作り方
- 耐熱容器に牛乳と酒粕を入れ、600wのレンジで1分加熱する
- 酒粕と水を混ぜ合わせてペースト状にしておく
- 具材を切る
- フライパンに油をひいて、切った具材を炒めていく
- 具材に軽く火が通ったら酒粕ペーストを入れて混ぜ、具材に完全に火を通す
※ここで酒粕のアルコールをとばします - 具材に完全に火が通ったらとケチャップを入れて混ぜ合わせる
- とろみが出るまで加熱したら完成
酒粕は加熱するとクリームっぽくなるので、ケチャップを入れるだけで簡単にトマトクリーム風煮になるんですよ。
そのまま煮込み料理として食べてもいいし、パスタを入れてもいいし、具材をコーンや玉ねぎにして汁気を多くすればトマトクリームスープとしても楽しめるし、結構アレンジがきくんですよね。
それに甘みと酸味のあるケチャップは酒粕の独特な香りや味もまろやかにしてくれるので、酒粕が苦手な人でも美味しく食べられるはず。
うちの夫も最初は酒粕が苦手だったんですが、このトマトクリーム煮は美味しかったらしくて酒粕が平気になった今でもちょくちょく作っています。
ということで「酒粕のトマトクリーム煮」のレシピでした。
お次は主菜としては最後「酒粕鍋」のレシピです。
「酒粕鍋」のレシピ
~我が家では底の深いステンレスフライパンが鍋のかわり~
材料(2人分)
- 白菜:1/4カット
- 人参:1/2本
- 白ネギ:1本
- きのこ:1パック
- 豚もも肉:200g
- 鶏もも肉:200g
- だし汁:1000ml(だしの素でOK)
- 味噌:大さじ3
- 酒粕:大さじ4
- 醤油:大さじ1
酒粕の色は「白色~茶色」がおすすめ
酒粕鍋は味噌と醤油といった香りも味も強いものが入るので、酒粕が茶色になるほど熟成していても何の問題もありません。
あまりに濃い茶色の酒粕だと奈良漬けのような香りが混じるようになるけど、人によってはそっちのほうが酒粕を感じられて美味しいと思うかも。
白色~ピンク色の酒粕はほのかに感じる程度、少し茶色~茶色の酒粕だと酒粕もちゃんと感じられるのでお好きな酒粕を使ってください。
作り方
- 具材を食べやすい大きさに切っておく
- 鍋にだし汁を入れて中火で加熱する
- ぐつぐつなったら耐熱皿にだし汁をとり、味噌と酒粕と醤油を入れてよく混ぜる
- ペースト状になったら鍋に入れてよく混ぜる
- ふつふつなってきたら具材を入れて加熱する
- 具材に火が通ったら完成
今回作った酒粕鍋は味噌と酒粕をメインに味付けしているので、粕汁の味を少し濃くした感じになっています。
なので粕汁との違いをもっと出したいときは
- バター:濃厚になる
- おろしにんにく:パンチがでる
- キムチ:ピリ辛になる
- だし汁の半分を豆乳にする:まろやかになる
などを足せば味に違いを出すことができますよ。
また具材ですが、この酒粕鍋は味噌を使っているので味噌に合う食材なら鍋にも合います。
例えば鮭、タラ、イカ、エビ、ホタテ、大根、キャベツ、とうもろこしなどなど。
ぜひスープもアレンジして、お好きな具材で鍋を楽しんでくださいね。
ということで、酒粕を使った主菜のレシピはこれでおしまいです。
お次は副菜に酒粕を使っていきますよ。
酒粕を使った「副菜」のレシピ(全4品)
ここでは酒粕を使った副菜として
- 煮物
- ポテトサラダ
- ドレッシング
- 粕漬け
のレシピをお話ししていきますね。
それではまず酒粕を使った「煮物」のレシピから見ていきましょう。
「酒粕入り煮物」のレシピ
材料(2人分)
- 大根:1/4本
- 人参:1/2本
- 里芋:6個(じゃがいもも美味しい)
- 鶏もも肉:300g
- 味噌:大さじ1
- 酒粕:大さじ1~2
- A 水:200~300ml(300mlだと汁だく)
- A みりん:大さじ2
- A 醤油:大さじ1
酒粕の色は「白色~少し茶色」がおすすめ
煮物は調味料に味の濃いものが多いので、酒粕にもある程度の主張があったほうが美味しくなります。
なので白色の酒粕を使うときは熟成していないので大さじ2、少し茶色の酒粕は熟成が進んで味も香りも濃いので大さじ1を目安に使うとちょうどよくなるでしょう。
作り方
- 具材をひと口サイズに切る
- 鍋にAと具材を入れて、中火で煮込む
※このとき酒粕も一緒に入れるとアルコールをとばせます - 具材に火が通ったら耐熱皿に煮汁をとり、味噌と酒粕を溶かす
- 鍋に溶かした味噌と酒粕を入れたら弱火でかき混ぜ、とろみがでたら完成
煮物に酒粕を入れると香りがよく、まろやかで濃厚、うま味の強い煮物になります。
しかも酒粕のおかげでとろみがつくので、具材に煮汁がからんでこれがまた美味しい!
私はじゃがいもがぐずぐずになって煮汁と一緒になっているような、とにかくサラサラしていない煮物が好きなんですけど、これを作るとなったらかなり煮込まないといけないし面倒でたまにしか作れません。
でも酒粕なら簡単に煮汁を(表現が悪いけど)ドロドロにしてくれるので、短時間で私好みの煮物ができちゃう。
しかも、肉じゃがにすれば煮汁がしらたきにからんでもう本当に美味しい。
なのでとろみのある煮物が好きな人、いつもと違う煮物が食べたいって人はぜひ酒粕を入れてみてくださいね。
ということで「酒粕入り煮物」のレシピでした。
お次は洋食の副菜「ポテトサラダ」に酒粕を使っていきますよ。
「酒粕ポテトサラダ」のレシピ
材料(2人分)
- じゃがいも:2つ
- きゅうり:1本
- 塩:少々(塩もみ用)
- マヨネーズ:大さじ2
- 酒粕:大さじ2
酒粕の色は「白色~少し茶色」がおすすめ
マヨネーズは酸味も香りも強いので、酒粕が少し熟成していても大丈夫。
ただ、少し茶色の酒粕を使うと奈良漬けのような香りと味のするポテトサラダになります。
我が家では少し茶色の酒粕を使ったほうが人気なのでおすすめしていますが、もしかしたら好き嫌いが分かれるかもしれません。
なので茶色の酒粕を使って初めて作るときは味見をしながら作ってくださいね。
それとポテトサラダに酒粕を使うときは、溶かすための水分がないので水分多めの酒粕を使うのがおすすめです。
作り方
- きゅうりをスライスし、塩を振りかけたら箸で混ぜて置いておく
- じゃがいもを洗って芽を取り、皮に一周切り込みを入れる
- じゃがいもが濡れたままラップで包み、600wのレンジで3分加熱する
- ラップの上からつまようじを刺し、やわらかいか確認
※硬い場合は30秒ずつ追加してやわらかくなるまで加熱する - 粗熱が取れたらじゃがいもをキッチンペーパーで持って手で皮をむいていく
- じゃがいもを潰す
- きゅうりの水分をキッチンペーパーで拭き取る
- じゃがいも、きゅうり、マヨネーズ、酒粕を混ぜ合わせたら完成
ポテトサラダに酒粕を入れると香りが良くなるのはもちろん、うま味も強くなるんですよ(じゃがいもの味が目立つような感じ)
それに酒粕の甘みでマヨネーズの酸味がやわらぐからなのか、全体的にまろやかな味わいになります。
なのでパンチをつけるのにブラックペッパーを入れるのもおすすめですね。
ただ、ポテトサラダには酒粕をそのまま使うのでアルコールが含まれています。
残念ですがお子さまやアルコールに弱い方は食べないようにしてくださいませ。
ということで「酒粕ポテトサラダ」のレシピでした。
お次は酒粕を使った「ドレッシング」のレシピを見ていきましょう。
「酒粕ドレッシング」のレシピ
材料(2人分)
さっぱりタイプ
- 酒粕:大さじ2
- 酢:大さじ2(りんご酢、米酢が美味しい)
- オリーブオイル:大さじ1
- 塩:小さじ1/2
- 砂糖:小さじ1
- ブラックペッパー:お好み
酒粕の色は「白色~ピンク色」がおすすめ
酒粕をしっかり感じるタイプのドレッシングなので、熟成が進んだ香りや味の強い酒粕は合いません。
こってりタイプ
- 酒粕:大さじ1
- 味噌:大さじ1
- 無糖ヨーグルト:大さじ1
- おろしにんにく:小さじ1
酒粕の色は「白色~少し茶色」がおすすめ
味の濃い味噌、香りにパンチのあるにんにくを使っているので、熟成が進んだ茶色の酒粕でも大丈夫!
作り方
- 全部まぜるだけ
酒粕を使ったさっぱりタイプのドレッシングは酒粕の香りや味をそのまま感じることができるので、酒粕好きにはたまりません。
ドレッシングによく使われる「玉ねぎのすりおろし」や「人参のすりおろし」を足しても美味しいし、砂糖をはちみつに変えたりしても美味しいですね。
お酢に関しては薄めて使ったりしないので、酸味が控えめなもののほうが食べやすいです(黒酢は酸味が強いのでおすすめしません^^;)
そして、こってりタイプの酒粕ドレッシングはパンチがすごい!
味も濃いし、香りもにんにく!
なので野菜だけでなく豆腐だったり豚しゃぶにも合いますよ。
個人的に、野菜だけならさっぱりタイプ、お肉とかが入るならこってりタイプが好きですね。
ちなみに酒粕ドレッシングは加熱しないので、お子さまやアルコールに弱い方は食べることができません。お気をつけくださいませ。
ということで「酒粕ドレッシング」のレシピでした。
お次はいよいよ最後!
野菜はもちろん、お肉もお魚にも使える「粕漬け」のレシピをお話ししていきますね。
「粕漬け」のレシピ
材料(Aは粕漬けに必要な粕床の材料)
- A 酒粕:100g
- A 味噌:10g
- A 砂糖:大さじ1(甘い味噌だったら不要)
- A 日本酒(粕床が硬いときの調節用)
- きゅうり:1本
- 塩:小さじ1/2
酒粕の色は「白色~茶色」がおすすめ
粕漬けは酒粕に食材を漬け、酒粕のうま味を食材に染み込ませてから食べるものです。
なので粕漬けに使う酒粕は熟成が進んだもののほうが、粕漬けもより美味しくなりますよ。
もちろん白色の熟成していない酒粕でも粕漬けは作れるので、お好みの酒粕で作ってみてくださいね。
作り方(野菜の場合)
- 野菜を洗って水気を拭き取る
- 塩を軽くすり込む
- 野菜に粕床を塗り込み、ラップでぴったりと包む
※きゅうり1本なら粕床は大さじ1 - 漏れ予防のため袋に入れて冷蔵庫で1~3日漬けたら完成
- 粕床を洗い流すか拭き取って食べる
粕漬けは酒粕の香りがふんわりするのもいいんですが、甘めの味に酒粕と味噌のうま味が染み込んでいるのが美味しいんですよね。
私はぬか漬けもやっているんですけど、粕漬けは酒粕と味噌のダブル発酵食品で作っているからなのか、うま味はぬか漬けよりも強い気がします。
ただ、野菜の粕漬けはアルコールが含まれているのでお子さまやアルコールに弱い方は食べることができません。
…が!「お魚」や「お肉」なら大丈夫!
食べるときに加熱するので、お子さまやアルコールに弱い方でも食べられますよ。
酒粕の香りは消えますが、酒粕と味噌のうま味は感じられるし、お魚もお肉もやわらかくジューシーになるのでちゃんと粕漬けを楽しめるでしょう。
ちなみに「魚肉の漬け方」や「粕床の再利用」についてはこちらにまとめてあるので、参考にしてみてくださいね。
⇒粕漬けの作り方とは?粕床の準備から野菜と魚肉の漬け方までご紹介!
ということで、酒粕を使った料理のレシピ紹介はこれでおしまいです。
最後にここまでどんな料理に酒粕を使ってきたのかをまとめつつ「こんなものに酒粕は合うのでは?」というお話をちょっとしてお別れにしましょう。
あと少しだけお付き合いくださいね。
まとめ
今回、紹介した酒粕入りレシピは
- クリームパスタ
- カレー
- シチュー
- 粕汁
- ポトフ
- ポタージュ
- 玉子とわかめのスープ
- ハンバーグ
- グラタン
- トマトクリーム煮
- 酒粕鍋
- 煮物
- ポテトサラダ
- ドレッシング
- 粕漬け
の計15品である。
私はこれまでいろんな料理に酒粕を使ってみたんですけど、個人的に
- 香辛料で辛い(カレールウ、キムチの素など)
- 塩辛い(味噌など)
- 脂肪分がある(牛乳、生クリーム、ヨーグルト、チーズなど)
- 酸味がある(マヨネーズ、ケチャップなど)
これらの調味料と酒粕は相性がいいように感じました。
なので今回紹介したレシピ以外で酒粕を料理に使いたいときは、これらの調味料を使う料理ならだいたいいけるはず。
それでももし不安ならスープから始めましょう。
私も最初は味の調節が簡単なスープから作り始めたんですけど、スープに使うような調味料
- 味噌
- 塩麹(塩麹レモンも美味しい)
- 醤油麹
- コンソメ
- 鶏ガラスープの素
- ウェイパー
- キムチ(もしくはキムチの素)
- トマトケチャップ
は間違いがありませんでした。
なのであなたも最初はスープから、どんどん酒粕を使ってみてくださいね。
ちなみに酒粕はお菓子に使っても美味しいので、ぜひお試しあれ^^
⇒簡単美味しい!酒粕を使ったお菓子のレシピ8つをご紹介
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