「ぬか漬けは素手で混ぜたほうがいいって本当?」
「でも衛生面が気になるし、手に臭いも…」
こんにちは、発酵食品マニアのすえさやです^^
ぬか漬けを自分でつくるとき「かきまぜ」を素手でやるのか、手袋でやるのか迷っている人は多いはず。
実際、私も今でこそぬか漬けを素手でガンガン混ぜてますけど、始めたばかりのころは悩みましたよ^^;
食品を素手でかき混ぜる衛生面とか、手についた臭いとか…。
なので今回はあなたの心配も解消できるように、私が祖母に聞いた
- ぬか漬けは素手でかき混ぜるのがいいって本当?
- 衛生面は大丈夫なの?(素手NGな人、手の洗いかた)
- 手の臭いを消す方法
をあなたにもシェアしようと思います^^
最後まで読めば、あなたも安心してぬか漬け作りができるようになるはず。
ということで、まずは最初のお話「ぬか漬けは素手でかき混ぜたほうがいいのか」から見ていきましょう。
ぬか漬けは素手で混ぜるのがいいって本当?
ぬか漬けのかきまぜは「素手で混ぜるのがいい」ってよく聞きますよね。
実際、私の祖母もぬか漬けを素手で混ぜていたし、本当かな~と思ってちょっと聞いてみたんです。
「なんでぬか漬けを素手で混ぜるん?手袋じゃダメなん?」って^^
そうしたら祖母に「手袋なんか使いんさんな!ぬか漬けは素手がええんよね!」となぜか注意されました^^;
(訳すと「ぬか漬けに手袋なんか使うな。素手がいいんだよ。」)
あまりに勢いよく言われたので(笑)、素手がいい理由を聞いて見たところ2つの理由を教えてくれました。
それが下のとおりです^^
- ぬか床の状態がわかりやすい
- 手の常在菌がぬか床に入って味が良くなる
どういうことか、もう少し詳しくお話ししますね。
まずは1つ目の理由「ぬか床の状態がわかりやすい」についてから。
ぬか漬けを素手で混ぜるのがいい理由その1:ぬか床の状態がわかりやすい
素手でぬか漬けをかき混ぜると、当然ぬか床の様子が手に取るようにわかります^^
「ちょっと水分が出てきたな~」とか、常温管理だと「ぬか床が(発酵で)ちょっと膨らんでるな~」とか。
そしてここで感じるちょっとした発見って、ぬか床がおかしくなる前に
- 水分を取る
- 足しぬかをする
- かき混ぜを増やす
といった対策をとる目安になるので、とても貴重なものなんですよ。
でもこれが、手袋だと本当にわかりずらい!
- ちょっと水分が多くなっても気付かない。
- ぬか床がちょっと熱をもっても気付かない。(常温管理の場合)
- ぬか床がちょっと膨れても気付かない。(常温管理の場合)
だから、どうしても素手でかき混ぜているときに比べると対策するのが遅れてしまうんです^^;
ぬか床だって対策してすぐに変わるものでもないし、美味しいぬか漬けを食べたいなら日々の管理をちゃんとするのが一番!
なので、ぬか漬けのかき混ぜは手袋よりも素手のほうがおすすめですよ。
それに素手でぬか漬けを混ぜると「味」にも違いが出てくるしね( *´艸`)
ぬか漬けを素手で混ぜるのがいい理由その2:手の常在菌がぬか床に入って味が良くなる
人間の手には常在菌がいるんですが、これがぬか床に入るのと入らないのとでは味が全然違うんです。
おにぎりだってラップで握るよりも素手で握ったほうが美味しいし、お寿司だって機械でシャリを作ってその上にネタをのせるものよりも、握ってもらったほうが美味しいでしょう?
それと同じ^^
実際、私も一時期(猫との遊びで手が傷だらけになったので)手袋着用でぬか床を混ぜていた時期があるんですが味が全然違いましたよ。
手袋着用でかき混ぜたぬか漬けは、なんだかぽやや~んとした、いや塩気と酸味はしっかりあるんですけど…なんというか抜けた味がしました。
- ぬか床のちゃんとした管理
- おいしい味
につながります。
とはいえ、いくらぬか漬けを素手で混ぜたほうがいいと言われてもやっぱり「衛生面」が気になる人は多いはず…^^;
なのでお次は、ぬか漬けを素手で混ぜることで衛生面は大丈夫なのかをお話ししていきますよ~。
ぬか漬けを素手で混ぜるのは衛生的にどうなの?
食品を素手で扱うと雑菌が繁殖して、食中毒になるんじゃないかって心配になりますよね^^;
でも、ぬか漬けの場合はそこまで神経質にならなくても大丈夫!
なぜならぬか漬けの中に住んでいる乳酸菌の出す乳酸で、入ってきた雑菌は死んでしまうから。
それに、ぬか漬けには雑菌の繁殖を抑える効果のある「塩」もたっぷり含まれているしね!
ぬか漬けの塩分と乳酸菌のパワーって、本当にすごいんですよ。
普通なら夏場の部屋に食品を置きっぱなしにしてたら、すぐにカビが生えちゃうのに。
つまり、それだけぬか漬けは雑菌に強いということなんですよね。
だから素手で混ぜるくらい、なんの問題もないんです^^
とはいえ、どんな人でも素手でいいかというとそうでもありません。
- マニキュア、ジェルネイルをしている
(ネイルの成分がぬか床に入る可能性あり) - 肌が弱い
(塩分で肌が荒れる可能性あり) - ひどいケガや絆創膏をしている
(雑菌の混入&ケガがすごくしみる)
人は手袋でのかき混ぜのほうがおすすめでしょう。
それ以外の人だって、手はちゃんと洗ってから混ぜてくださいね。
ぬか漬けを素手で混ぜるときの「正しい手の洗いかた」
- 腕をまくる
- 水道水を流しながら、1分以上こすり洗いをする
(ぬかが付くであろう部分は全部!) - 清潔なタオルで拭いたら、ぬか漬けを混ぜてOK!
「食品を素手で触るのに水だけ!?」と思うかもしれませんが、これも手の常在菌を残すため( *´艸`)
とはいえ、ど~しても、ど~~~しても「水だけじゃ無理!」という人は薬用じゃない石けんを使ってもいいですよ。
というのも、実は1分間水洗いをしっかりするのと石けんを使うのとでは洗浄力にそんな大きな差はないんですよね。
東京都立衛生研究所の手洗い実験と結果(落ちた菌の割合)
- 水で1分間洗った:平均で51.7%落ちる
- 水と石けんで洗った:平均で50.3%落ちる
- 40度のお湯で1分間洗った:平均で80.5%落ちる
- 水と薬用石けんで洗った:平均で91.6%落ちる
だから気持ち的に水だけじゃ無理な人は、薬用じゃない石けんをつかって手を洗いましょう^^
さてここまでのお話しで、ぬか漬けを素手で混ぜることへの不安は取れてきたはず。
ただ、ぬか漬けを素手で混ぜると必ずついてくる問題はもう一つありますよね。
そう…それはあの独特なニオイ。
ちょっと強烈なので、これが原因で素手で混ぜることを躊躇する人も多いのでは?
なので、お次はそんな困ったぬか漬けのニオイを消す方法をお話ししますよ~。
ぬか漬けを混ぜたあとの手のニオイはコレで軽減!
~ぬか漬けを美味しくするにはかき混ぜ必須~
ぬか漬けを素手で混ぜるとニオイのほかにも、手がぬるぬるになりますよね。
「気持ち悪い~」と思うかもしれませんが、実はこのぬるぬるって肌を柔らかくしっとりさせる効果のある「米油」なんですよ^^
だからいくらニオイを消すためとはいえ、石けんでゴシゴシしてしまうとニオイだけじゃなくて肌にいい米油まで(手の皮脂も)落としてしまうのでもったいない!
じゃ~どうニオイをとるのか…。
そんなときに役立つのが、そう消臭で有名なあの「緑茶」なんですよね。
出がらしでもいいんですが、個人的には成分がたくさん流れ出ている「お茶」のほうがおすすめかな。
混ぜたあとの手で近づこうものなら、触れない高さまで逃げるくらい^^;
でも緑茶で1分くらい手を洗うと、なんと自ら顔を近づけてくれるんですよ!
まぁまだ触らせてはもらえないし、「くせぇな」って顔はするけどね。
この緑茶で手洗いは猫の嗅覚だとニオイが残っているみたいなんですけど、人間の鼻ではニオイはほとんど気にならないレベルまで落ちます^^
だから、ぬか漬けのニオイが気にる…という人は、ぜひ緑茶を使ってみてください♪
ということで、ここまでぬか漬けを素手で混ぜることについて色々と見てきました。
復習をかねて、もう一度振り返っておきましょう。
最後に、ぬか漬けを手袋で混ぜるときの「おすすめ手袋」についてもお話ししてま~す。
まとめ
- ぬか漬けを素手で混ぜるのがいいのは、
- ぬか床の状態がわかりやすい
- 手の常在菌がぬか床に入って味が良くなる
からである。
- ぬか漬けは乳酸菌のだす乳酸と塩が含まれているので雑菌に強いが、流水で1分間の手洗いはしっかりすること。
- ぬか漬けのニオイを消すときは、緑茶がおすすめ!
ぬか漬けは素手で混ぜることで美味しくなりますけど、
- 敏感肌
- 主婦湿疹がある
といったときには、我慢せず手袋を使いましょう。
私も前に主婦湿疹があったんですけど、そのときにぬか漬けを素手で混ぜていたら症状が悪化してしまったことがあるんです^^;
なので、もしもぬか漬けを素手で混ぜられないときは手袋は手袋でも「シリコン手袋」を使うのがおすすめかな。
ビニール手袋は毎日の使い捨てはゴミ増量と出費になるし、ゴム手袋はぬか床にゴムのニオイが移る可能性があるので^^
ちなみに、混ぜムラができてしまうのでしゃもじをかき混ぜの道具にするのはおすすめしません。
衛生面を気にするのは大切なことですが、あまり神経質になりすぎず楽しみながら作ってくださいね。
ハピパリ運営者 “ すえさや ” ってどんな人?
- 「広島県」出身の「福岡県」住まいのアラサー主婦(生い立ち)
- 発酵食品と猫LOVE
- ゲームも好き
- 韓国語の勉強中
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