「お肉やお魚をぬか漬けにしてみたい!」


こんにちは、発酵食品マニアのすえさやです^^

ぬか漬けといえば野菜のイメージですが、実はお肉やお魚もぬか漬けにできるって知ってました?

野菜のぬか漬けだけだと淡泊でどうしても飽きてしまいがちですが、そんなときにおすすめなのが、この「お肉やお魚のぬか漬け

お肉やお魚のぬか漬けは素材の味とぬか床の味が合わさって本当に美味しいんですよ。
噛めば噛むほど味が出てくるお肉やお魚のぬか漬けは、ご飯のおかずはもちろん、お酒を飲む人ならおつまみにもピッタリ!

今回はそんなお肉やお魚のぬか漬けの作り方をお話ししていくので、あなたもぜひ一度試してみてくださいね。

それではまずお肉のぬか漬けの作り方から見ていきましょう。


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お肉のぬか漬けの作り方とは?


お肉をぬか漬けにするとき、そのままぬか床に入れてしまうとぬか床が生臭くなったり雑菌が繁殖して生で食べるものを漬けられなくなってしまいます。

だからお肉をぬか漬けにするときは、ぬか床を別に取り分けてから漬けるようにしましょう。

そのとき袋やラップを使うんですが、使うのはどちらでもかまいません。

すえさやすえさや

個人的には1枚肉のときはラップ、ごろごろお肉のときは揉み込みやすい袋で漬けるのが一番漬けやすいかなと思っています^^

今回はちょっと手間がかかるラップでの漬け方を写真付きでお話ししていきますね。

ラップを使ったお肉のぬか漬けの作り方

1.キッチンペーパーでお肉の水分を拭き取る

2.ラップを大きめにとり、上にぬか床をのせる

3.取り分けたぬか床の上にお肉をのせる


1枚肉で皮をつけたままぬか漬けにする場合は、皮目を何ヶ所かフォークで刺しておくと漬かりがよくなります。

また厚みがあるところは、切り開いてから漬けると漬けムラを防ぐことができますよ。

4.ぬか床をお肉の上に広げる


ここで注意してほしいのが「お肉に触れたスプーンはぬか床に入れない」こと。

お肉の菌がぬか床に入ると、そのぬか床をダメにしてしまうので絶対にしないでくださいね。

5.ラップでしっかり包み、ジップロックに入れる


漬けている間にお肉から水分が出るので、漏れ予防のためジップロックに入れておきます。

ちなみに袋でお肉のぬか漬けを作るときは、ジップロックに取り分けたぬか床とお肉を入れて揉み込むだけでOK。
あとは空気を抜いてチャックを閉めてください。

6.漬け時間まで冷蔵庫で寝かせる

漬け時間はだいたい

  • 1枚肉だと24時間
  • からあげサイズだと12時間
  • 1cmの厚さだと6時間

くらいでしっかり味がつきますが、お肉の厚さや大きさ、ぬか床の塩分濃度や発酵具合によって味が濃くなりすぎることがあります。

なので小さめのお肉を漬けるときや、新しいぬか床を使うときはこれよりも短い時間で漬けてみるのがおすすめですね。

また、味が濃すぎる場合は漬け時間を短くすることで薄味にできますよ。

7.取り出したお肉のぬかを溜め水で落とし、キッチンペーパーで拭き取る


ここで気をつけてほしいのが、お肉を洗うときはキッチンペーパーでぬか床をぬぐい落としボウルなどに「溜めた水」で洗うこと。

たくさんのぬかを排水口に流すとゴミ取りネットが一瞬で詰まって水が流れなくなりますし、お肉の水がお皿などについたことに気付かず使うと食中毒になる可能性があります。

なのでお肉を洗うときは水が飛び散らないように気をつけましょう。
お肉を洗うのが嫌な場合はぬか床が少し残った状態で焼いてもかまいません(焦げやすくなるので気をつけてくださいね)

「お肉を洗いたくないけど、ぬかも残したくない!」というときは漬けるときに、ガーゼやキッチンペーパーをお肉に巻いてからぬか床を塗るという方法もあります。

巻き方によって漬けムラができたり漬け時間が増えたりしますが、お肉を洗わなくて済むので衛生面で安心です^^

8.フライパンやグリル、オーブンなどでお肉の中まで加熱したら完成


もし思ったよりも漬けすぎていてお肉が塩辛いときは、野菜と混ぜてサラダにしたり、焼き飯の具にしたり、ポトフなどの汁物に入れると美味しく食べられますよ。

ということで、お肉のぬか漬けの作り方でした。
次はお魚のぬか漬けの作り方を見ていきましょう。


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お魚のぬか漬けの作り方とは?


お魚のぬか漬けは「切り身」でも「丸ごと」でも漬けられるんですが、今回は少し手間のかかる「お魚を丸のまま漬ける」方法をお話ししていきますね。

お魚もお肉と同様、ぬか床にそのまま漬けたりせずぬか床を取り分けて漬けてください。

お魚を丸ごと使ったぬか漬けの作り方

1.お魚の内臓を取り、綺麗に洗ってキッチンペーパーで水を拭き取る


お魚を丸ごと漬けるときも内臓はしっかりとっておきます(傷みや臭みを防ぐため)

そしてお腹の中の水分も忘れずに拭き取りましょう。

ちなみに魚の頭はつけたままでも取ってしまってもどちらでもかまいません。

すえさやすえさや

私は魚のサイズが頭肉や頬肉も食べられるくらいあるならそのままで、食べられないサイズなら取ります。

2.ラップを大きめにとり、上にぬか床をのせる

3.お魚のお腹にぬか床を詰める

4.ラップに取り分けたぬか床の上にお魚をのせ、お魚の上にもぬか床を広げる


魚の身が薄いときはぬか床をまぶす程度に、身が厚いときはぬか床を多めに塗るとよく漬かります。

5.ラップでしっかり包み、ジップロックに入れる

6.漬け時間まで冷蔵庫で寝かせる

漬け時間はだいたい

  • 15センチほどのマイワシだと30分~1時間
  • 25センチほどの真アジだと2時間

くらいでしっかり味がつきますが、お魚の身の厚さ、ぬか床の塩分濃度や発酵具合によって味が濃くなりすぎることがあります。

特に切り身の場合は漬かるのが早く、身の厚さと大きさで漬け時間が全然違うので最初は短い時間で漬けてみるのがおすすめです。

7.取り出したお魚のぬかを軽く洗い流し、キッチンペーパーで水を拭き取る


お魚にぬかが残っていると焼くときに焦げてしまうので注意しましょう。

お魚もお肉と同様、ガーゼやキッチンペーパーを巻いてからぬか床を塗って漬けることができるので、お魚を洗いたくない場合はそちらの方法で漬けてくださいね。

8.グリルやオーブンで焼いたら完成


ということで、お魚のぬか漬けの作り方でした。

お魚のぬか漬けは漬け時間が長くなると水分が抜けて干物っぽくなり、適度な時間だと身はふっくらジューシーに仕上がります。

私は小さめの魚を干物っぽくして骨までバリバリ食べるのが好きですが、塩分には注意。
長く漬けていると塩分濃度が高くなるので美味しくても食べすぎないようにしましょう。

漬け時間によって味や食感を変えられるのであなたもぜひいろいろ試してみてくださいね。

それでは最後に要点をまとめておきます。

まとめ

  • お肉でぬか漬けを作るときは水分を拭き取り、厚みがある部分は切り開いたりフォークで刺すなどの下処理をする
  • お魚でぬか漬けを作るときは内臓を取り出し、綺麗に洗って水を拭き取っておく
  • お肉やお魚をぬか漬けにする方法は
    1. ラップを大きめにとり、その上にぬか床をのせる
    2. 取り分けたぬか床の上にお肉(お魚はお腹にぬかを詰めてから)のせる
    3. ラップでしっかり包み、ジップロックに入れる
    4. 漬け時間まで冷蔵庫で寝かせる
    5. 取り出したお肉やお魚のぬかを落とし、しっかり焼いたら完成

    である。


お肉やお魚のぬか漬けって美味しいんですけど、漬けるのに慣れるまでは漬けすぎになりがちですなんですよね^^;

だから最初のうちは必ず短い時間で漬けていくのがおすすめなんですが、もしも長く漬けてしまったとしても大丈夫!

水分やカリウム(摂りすぎた塩分を体外に排出する働きがある)が含まれている食材と一緒に食べたり、水分のある料理に使ったりすれば美味しく食べられますよ。

すえさやすえさや

ちなみに私は千切りきゅうりに、ほぐした魚肉のぬか漬けを混ぜたサラダが好きです。

ぬか漬けだけで味付けしなくていいし、きゅうりにはカリウムも含まれているので^^

だから安心してお肉やお魚のぬか漬けに挑戦してみてくださいね!

「ぬか床のお世話について」電子書籍あります

私は今でこそ色んなぬか漬けを楽しんでいますが、最初からサクサクできていたわけではありません。
ぬか床のお世話方法も含め、なにからなにまで全て祖母のおかげ。

ぬか漬け歴50年以上の祖母に教えてもらったこと、そのときのやりとりを忘れないように…という個人的な目的がメインでもありますが、せっかく教えてもらったんだから私の経験談とともにあなたにも共有できたら…と1冊の本にしました。

ぬか床に慣れていないあなたの助けに少しでもなれれば嬉しいです。

本のもくじ

1.ごあいさつ
 1-1.すえさやはこんな人です!
2.それではさっそく!ぬか床をどこで管理しましょう?
 2-1.冷蔵庫管理にはメリットが3つ
 2-2.冷蔵庫での管理にはデメリットも…
 2-3.常温管理だとメリットは3つ
 2-4.常温での管理にもデメリットが…
3.ぬか漬けの美味しさのカギは「かき混ぜ」
 3-1.あなたのぬか床に合った混ぜる頻度は?
 3-2.ぬか床を適当に混ぜるのはNGです
 3-3.かき混ぜは素手か手袋か?
4.ぬか床がビシャビシャ。それマズくなる原因です!
 4-1.ちょっとの水抜きなら「キッチンペーパー」におまかせ
 4-2.水たまりも「水抜き器」なら楽~に対処できる
 4-3.水抜きできて、しかも美味しい「乾物」
5.ところで、足しぬかのやり方知ってる?
 5-1.お手製ぬか床にこだわるなら「ぬかも塩も自分で用意」
 5-2.時間もお世話も楽に短縮するなら「市販の粉末ぬか床」
 5-3.ブランドの味でぬか漬けを食べたいなら「市販の熟成ぬか床」
 5-4.足しぬかの頻度?タイミングを見て決めるんだ!
6.【番外編】ぬか床さんお留守番(お休み)をお願いします!
 6-1.1週間くらいの留守ならコレとアレに気をつけるべし
 6-2.長期の留守またはぬか床をお休みさせるなら
7.おわりに

電子書籍はAmazon kindleにて販売しており、Amazon kindleUnlimited(読み放題)にも対応しています。
気になる方はこちらからどうぞ

ハピパリ運営者 “ すえさや ” ってどんな人? 

  • 「広島県」出身の「福岡県」住まいのアラサー主婦(生い立ち
  • 発酵食品と猫LOVE
  • ゲームも好き
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