「トマト甘酒の作り方が知りたい!」
「生のトマト、トマト缶、トマトジュースで甘酒を作ったらどんな違いがある?」



こんにちは、発酵食品マニアのすえさやです^^

私は普段からいろんな米麹甘酒を作っているんですが、今回はプレーンの米麹甘酒をトマトジュースで割って飲んでいるときに思いついた「最初からトマトジュースで仕込んだらどうなるんだろう?」を実践してみました。

その結果、すごく飲みやすくて夏にぴったりの爽やかな甘酒ができまして^^
好奇心で生のトマトとトマト缶でも作ってみたんですが、こちらもまたとても美味しかったんですよ。

なのであなたにも試してもらえるように、今回はこの3つのトマト甘酒の作り方をお話ししますね。

それと生トマト・トマト缶・トマトジュースではできる甘酒の香りや味に違いがあるので、その違いもお話ししますよ。

ぜひご自分に合いそうなトマト甘酒を作って味わってみてくださいね。


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生トマト・トマト缶・トマトジュースを使ったトマト甘酒の作り方は?

トマト甘酒は材料が生トマト・トマト缶・トマトジュースと違うだけで、作り方はだいたい同じです。

なので最初に材料をそれぞれ紹介してから作り方をお話ししていきますね。
それではさっそく、生トマトを使ってトマト甘酒を作る場合の材料を見ていきましょう。

「生トマト」で甘酒を作る場合の材料(約500ml分)

~写真のトマトは湯むき済み~

  • 米麹(乾燥でも生でも):150g
  • 生トマト:大玉2個(約270g)
  • 水:トマト+水で全体が500mlになる量(約200〜250ml)


今回はトマトでご紹介していますが、ミニトマトで作ることもできますよ。

トマトの皮は個人的に湯むきするのがおすすめですが、舌触りが気にならなければ湯むきはしなくても大丈夫です。お好みでどうぞ^^

「トマト缶」で甘酒を作る場合の材料(約500ml分)

  • 米麹(乾燥でも生でも):150g
  • 無塩のトマト缶:1/2〜2/3(約270g)
  • 水:トマト缶+水で全体が500mlになる量(約200〜250ml)


使うトマト缶はカットトマトでもホールトマトでもどっちでもOK。
トマトだけでなく一緒に入っているトマトピューレも使うことができますよ。

「トマトジュース」で甘酒を作る場合の材料(約500ml分)

  • 米麹(乾燥でも生でも):150g
  • トマトジュース:約300ml
  • 水:トマトジュース+水で全体が500mlになる量(約200〜250ml)


使うトマトジュースはサラサラしたものがおすすめですが、トロトロしているトマトジュースも使うことができます。

ただトロトロしたトマトジュースは水分が少ないので、使う場合はジュースを少し減らし水を多めにしてサラサラにしてから使ってくださいね。

トマト甘酒の作り方

下準備:生トマトのみ、1cm角に刻む

1.消毒した容器にトマト or トマト缶 or トマトジュースを入れ、合わせて500mlになるように水を入れる


缶詰トマトは軽く潰しておくと米麹と馴染みやすくなりますよ。

2.米麹をほぐし入れてよく混ぜる


米麹が固まっていると発酵ムラが起きるので、全てバラバラにほぐしてから混ぜましょう。

米麹が重くて混ぜても沈んでしまいますが、発酵中にかき混ぜを行うので今は沈んでいても大丈夫です^^

3.60℃、8時間で発酵させる


トマト甘酒の発酵ムラを防ぐために2~3時間おきに消毒したスプーンでかき混ぜを行います。

かき混ぜをすることで米麹が水分を吸ってトマトやトマトジュースと馴染むようになり、最終的に米麹がまんべんなく行きわたった状態で仕上げることができますよ。

4.発酵後ミキサーにかけたら完成


発酵後は見た目や飲むときの舌触りを考えてミキサーにかけます。
出来上がったものは原液になるので、水で好みの濃さに薄めてから飲みましょう。

ちなみにトマト甘酒はできてすぐに飲むこともできますが、個人的には冷蔵庫で冷やしてからのほうが味が馴染んで美味しいので半日くらい冷やすのがおすすめです^^

トマト甘酒の保存方法と保存期間

トマト甘酒は冷蔵と冷凍で保存でき、保存期間は

  • 冷蔵(火入れなし):約3〜5日
  • 冷蔵(火入れあり):約10日~2週間
  • 冷凍:約2週間~1ヶ月

となります。

火入れというのは甘酒を加熱することなんですが、こうすることで甘酒の発酵を止めて風味を変化させないようにしたり、雑菌の繁殖を抑えて保存期間を延ばすことができるんですよ。

なのであなたが多めにトマト甘酒を作ったり、消費に時間がかかりそうなら火入れをしたほうがいいでしょう。

火入れのやり方ですが甘酒を弱火~中火で混ぜながら加熱し、70~80℃を10分~15分キープするだけ。
沸騰させるとトマトの風味が飛ぶので沸騰直前で止めるのがポイントですね。

加熱できたら甘酒が熱いうちに消毒したビンに詰め、冷めてから冷蔵庫へ入れます。
取り分けるときのスプーンを消毒してから使うことでトマト甘酒を長く楽しむことができますよ。

ということで、生トマト・トマト缶・トマトジュースを使ったトマト甘酒の作り方でした。

作り方自体はどれもほとんど同じでしたが、実は使う材料によってトマト甘酒の風味や食感が違うんですよね。

そこでそれぞれのトマト甘酒の味の違いを比べてみたので、ぜひどの材料で作るのかの参考にしてみてください^^


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意外に違う!生トマト甘酒・トマト缶甘酒・トマトジュース甘酒の香りや味


生トマト・トマト缶・トマトジュースで甘酒を作るとどれも美味しいんですが、香り・味・とろみ・色が少しずつ違うんですよね。

今回はその違いをまとめてみたので、1つ見ていきましょう。
まずは生トマトで甘酒を作った場合から。

生トマトで作った場合

香り

青っぽい香りが強い。
とくに、湯むきせずに皮ごと使うと青臭さが強く出る。

使うトマトによって味が変わる。
酸味があるものを使えばスッキリした酸味を感じて甘さが控えめになり、糖度の高いトマトを使えば米麹の甘みをしっかり感じる甘酒になる。

とろみ

比較的さらっとした仕上がり。
完熟じゃないトマトを使うと、ミキサーにかけてもトマトのシャリシャリした繊維感が残ることがある。

ピンクや少しオレンジ寄り。
白っぽいやわらかな色合い。

生トマトで作ったトマト甘酒はトマトの青っぽさを感じるので「スムージー」に近い感覚。

スッキリした酸味を感じるトマト甘酒は生トマトでないと出せない味なので、朝や暑いときに飲みたいなら生トマトで作った甘酒がおすすめですね。

トマト缶で作った場合

香り

トマトの生の青臭さはない。
煮詰めたトマトの香り。

酸味がやわらかく、甘味が引き立っている。
カットトマト缶よりホールトマト缶のほうがトマトの味が濃厚。

とろみ

ピューレ状でなめらか。
こっくりした口当たり。

赤みが強く、鮮やかで綺麗。

トマト缶で作ったトマト甘酒は味も舌触りも濃厚。

ただトマト缶が料理に使われることが多いからなのか、少しだけケチャップとかトマトソースのような雰囲気を感じます。

トマトジュースで作った場合

香り

トマトジュース特有の青臭さが少なくて、すっきりした酸味を感じる香り。

甘味と酸味のバランスがいい。

とろみ

とろみはあるけどサラッとした仕上がり。

赤みが強い。
トマト缶と似ているが、ジュースは種がないので色が少し暗め。

飲み物として完成しているトマトジュースを使うので、生トマトやトマト缶に比べると1番クセが少ない。

生トマトより味が安定しているしトマト缶よりも飲み物感覚があるので、初めてトマト甘酒を作るならトマトジュースがおすすめですね。


ということで、ここまで生トマト・トマト缶・トマトジュースで甘酒を作った場合の違いを見てきましたが、あなたの好みに合いそうなトマト甘酒はありましたか?^^

最後に要点をまとめておくので、気になるトマト甘酒があったらぜひ作ってみてくださいね。

まとめ

  • トマト甘酒の作り方は
      1. 消毒した容器にトマト or トマト缶 or トマトジュースを入れ、合わせて500mlになるように水を入れる
      2. 米麹をほぐし入れてよく混ぜる
      3. 60℃ 8時間で発酵させ、2~3時間おきにかき混ぜる
      4. 発酵後ミキサーにかけたら完成

    である。

  • 生トマト・トマト缶・トマトジュースで作った甘酒の違いは
    • 生トマト:フレッシュ、青臭さと酸味強め、スムージー風
    • トマト缶:うま味とコクが強く濃厚、料理っぽさがある
    • トマトジュース:安定している、クセが少なく飲みやすい

    である。


今回はトマト甘酒を生トマト・トマト缶・トマトジュースで作ってみましたが、香りや味に違いがあって面白かったですね。

とくにトマト缶は甘酒なのに料理っぽさがあって、意外な発見でした。

トマト甘酒は市販で見つける機会もそんなにないですし、飲んだことがないという人も多いはず。
なのでぜひこの機会に暑い夏にピッタリのトマト甘酒、ぜひ試してみてください^^

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  • 「広島県」出身の「福岡県」住まいのアラサー主婦(生い立ち
  • 発酵食品と猫LOVE
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