~ぬか漬け盛り合わせ~
「発酵食品をつくる菌の種類が知りたい!」
「菌のちがう発酵食品をつくるとき、容器は分けたほうがいいの?」
こんにちは、発酵食品マニアのすえさやです^^
発酵食品はなにかとテレビで特集されますが、発酵食品をつくる「菌」についてはあまり話題になりませんよね。
でも、かれこれ6年ほど発酵食品を食べている私は思うんですよ…。
発酵食品を食べるなら1つの菌を摂るよりも、複数の菌を摂ったほうが効果を実感しやすいって!
私自身、1種類の菌だけを摂っていた昔よりも3~4種類の菌を摂っている今のほうが、腸もお肌も調子がGood( *´艸`)
- 菌の働き
- 菌による効果
- できる発酵食品
をお話ししていきますよん♪
また、お家で発酵食品を手作りするとき「菌によって容器をかえるべきか」についてもお話ししているのでお楽しみに^^
ということで、さっそく発酵食品の菌から見ていきましょう。
発酵食品をつくる菌は5種類!
発酵食品をつくる菌は、全部で5種類あります^^
どんな菌があるのか、さっそく一覧で見てみましょう。
- 麹菌
- 乳酸菌
- 納豆菌
- 酢酸菌
- 酵母菌
たぶん、乳酸菌と納豆菌は有名なので知っている人も多いんじゃないかな^^
ここからは、そんな有名な菌からあまり聞いたことがない菌まで1つずつ詳しくお話していきますよ。
最後まで読むころには、発酵食品の菌についてばっちり理解できているはず。
それでは、さっそく「麹菌」からレッツゴー!
発酵食品をつくる菌の種類その1:麹菌
麹菌はカビの一種で「二ホンコウジカビ(別名:アスペルギルスオリゼー」と呼ばれています^^
デンプンからブドウ糖、タンパク質からアミノ酸をつくる働きがあるので、麹菌を使った発酵食品は甘みとうま味を感じられるのが特徴ですね。
しかも麹菌は発酵するときに酵素を生み出すんですが、その数はなんと30種類以上!
おかげで、麹でつくった発酵食品には
- 美肌に効果のあるビタミン類が摂れる
- 栄養が分解されて吸収しやすくなる
- 腸内の善玉菌を増やす
といった効果があります♪
ちなみに私は、毎日のように米麹を使った甘酒・塩麹・醤油麹を食べているせいか、便秘になったり吹き出物ができたりすることはありません。
とくに甘酒は甘くて美味しいので、気になる人はぜひ飲んでみては?^^
あ、余談なんですけど…麹菌って昔から日本の発酵食品に役立ってきたこともあって「国菌」としても認定されているんですよ。
ということで、ここで参考までに麹菌を使った発酵食品をちょっと見てみましょう。
麹菌を利用した発酵食品(一部)
- 醤油:大豆と小麦を麹と塩で発酵させた調味料
- 味噌:大豆を麹と塩で発酵させた調味料
- 塩麹:麹と水と塩で発酵させた調味料
- 醤油麹:醤油に米麹を入れて発酵させた調味料
- べったら漬け:塩漬け大根を麹と砂糖で漬けた漬物
- 甘酒:米麹と水で発酵させた飲み物
- 日本酒:蒸し米を麹菌と酵母で発酵させた飲み物
ここに紹介したのは、ほんの一部です^^
ほかにも麹を使った発酵食品はたくさんあるので、あなたもぜひ探してみてくださいね。
さて、ここまで麹菌について見てきました。
麹菌は日本の発酵食品に欠かせない菌だということが分かったところで、お次はこれまた有名な菌のひとつ「乳酸菌」について見ていきますよ^^
発酵食品をつくる菌の種類その2:乳酸菌
乳酸菌は糖分から「乳酸」をつくりだす菌で、植物・動物・空気中などあらゆる場所に住んでいます^^
だから乳酸菌の数は、だいたい200~300種類とかなり多め!
乳酸発酵でつくる「ヨーグルト」も、商品によって菌が違いますもんね。
有名どころだとブルガリア菌やガセリ菌とかかな。(ヨーグルトの菌についてはこちら)
最近はヨーグルトにもあえて「植物性乳酸菌」と書かれているものもあるし、もしかしたら聞いたことのある人は多いかも^^
動物性乳酸菌と植物性乳酸菌とは
- 動物性乳酸菌:動物の腸内や乳に生息している乳酸菌
- 植物性乳酸菌:植物の葉や果実の表面に生息している乳酸菌
どちらの乳酸菌も「乳酸をつくる」という働きは同じ。
ただ、植物性のほうが過酷な自然環境で生きるぶん動物性よりも胃酸に強くて、生きたまま腸につきやすいという特徴があるんですよね。
もちろん菌が途中で死んでしまったとしても、腸内の善玉菌のエサになるのでムダにはなりません!
けど、生きたまま腸内についてくれればそのまま善玉菌として働いてくれるので効果も出やすいんです^^
だから早く効果を実感したいときは、植物性乳酸菌をメインに摂るようにするといいでしょう。
ちなみに乳酸菌を摂ることで期待できる効果は、菌の種類によってちょっと違うんですけど
- 便秘や下痢をしにくくなる
- 肌荒れしにくくなる
- 風邪をひきにくくなる
- 花粉症などのアレルギーが改善される
など、だいたいこんな感じ。
私の場合は毎日の続けやすさから「ぬか漬け(植物性乳酸菌)」と「ヨーグルト(動物性乳酸菌)」を食べているんですが…。
風邪をひかないし、肌荒れもないし、花粉症に猫アレルギーだけどマスクをせずに外出するし、猫も飼っています(笑)
つまり絶好調!
だから個人的には、乳酸菌を毎日摂るなら「動物性も植物性もあまり関係ない」ように思いますね(*-ω-*)ウンウン
それに乳酸菌を含んだ食べ物は意外と多いし、動物性や植物性を考えずに自分の好きなもので摂っていくほうが無理なく続けられますよ^^
そこで参考までに、乳酸発酵させている食品についていくつか紹介しておくので選ぶときの参考にしてみてください♪
乳酸菌を利用した発酵食品(一部)
- キムチ:塩漬け野菜をニンニク、塩辛、唐辛子に漬けたもの(植物性乳酸菌)
- ザワークラウト:キャベツを塩と香辛料で発酵させたもの(植物性乳酸菌)
- サワークリーム:生クリームを乳酸発酵させたもの(動物性乳酸菌)
- チーズ:牛などの乳を乳酸菌や酵素で固め、できた固体に乳酸菌やカビ菌をつけて発酵させたもの(動物性乳酸菌)
- 阿波晩茶(あわばんちゃ):茹でた茶葉を乳酸発酵させた飲み物(植物性乳酸菌)
- 碁石茶(ごいしちゃ):蒸した茶葉をカビ発酵させたあとに乳酸発酵させた飲み物(植物性乳酸菌)
ということで、ここまで乳酸菌について見てきました。
乳酸菌は種類が豊富であらゆる場所にいる菌だということが分かったところで、お次は納豆をつくる「納豆菌」について見ていきましょう^^
発酵食品をつくる菌の種類その3:納豆菌
納豆菌は枯れ草をすみかにしている「枯草菌(こそうきん)」の一種^^
枯れ草という過酷な環境で生きているぶん、生命力がすごいのが特徴なんですよね。
納豆菌は100度で加熱しても、-100度で冷凍しても死にません。
ちなみに酸性とアルカリ性にも強いので、もはや最強なのでは?(笑)
おかげで便秘改善や美肌の効果は、麹菌や乳酸菌よりも実感しやすいでしょう。
かくゆう私も、納豆を食べ始めてからは毎日快腸!
ヨーグルトだけだと日常と違うこと(ストレス)が起きるたびに便秘になっていたんですが…納豆をプラスしたところ便秘になることはありませんでした^^
なので、今ではヨーグルトやぬか漬けを食べつつ「納豆」も取り入れて便秘予防をしています^^
ちなみに納豆菌は、蒸し大豆のタンパク質を分解してアミノ酸やビタミンKをつくるほかに「ナットウキナーゼ」という酵素も生み出すんですよね。
このナットウキナーゼには血栓を溶かす働きがあるので、納豆を食べると脳梗塞や心筋梗塞の予防にもなりますよ。
ほかにも
- 免疫力アップ
- ガン予防
- 動脈硬化の予防
- 骨粗しょう症の予防
- 肌が綺麗になる
- ダイエットサポート
などの効果もあるので、納豆はぜひ1日に1パックは食べたいところ^^
★納豆の効果についてはこちら
⇒納豆の効果6つとは?続けて5年の私が栄養を守る食べ方をご紹介!
ということで、ここまで納豆菌について見てきました。
納豆菌は強くて腸内環境を改善するのにとても頼もしい存在だということが分かったところで、お次はあまり有名ではない「酢酸菌」について見ていきましょう!
発酵食品をつくる菌の種類その4:酢酸菌
酢酸菌は花や果実に多く住んでいる菌で、大きく
- アルコールを酸化させて「酢酸」をつくるもの
- 糖を発酵させて「セルロース(炭水化物の繊維)」をつくるもの
に分けることができます^^
日本では「お酢」に酢酸を生み出す酢酸菌をつかうので、意外と酢酸菌は知らないところで摂っていることが多い菌なんですよね。
ちなみに、糖を発酵させてセルロースをつくる酢酸菌でできる発酵食品は「ナタデココ」
でも酢酸菌がつくる酢酸には
- 血糖値の上昇をゆるやかにする
- 高血圧の予防
- ダイエットサポート
- 抗菌作用
- 疲労回復
といった効果があるので、酢酸菌に興味がなくても酢酸を多く含んでいる「お酢」には興味をもってもらいたい(笑)
★お酢の効果はこちら
⇒お酢の効果はなんと10個も?長く続けて健康&美肌をゲットしよう!
とくに最近は「飲むお酢」の商品がかなり増えたので、わざわざ料理を考える面倒もなく手軽に美味しく続けることができますよ^^
かくゆう私も、お酢を摂るのに使うのはもっぱら「果実酢」。
ただ、私の場合は手作りメイン!
市販のものもたまに買うんですけど、手作りだと好きな果物や甘さで仕込めるし酢の物やドレッシングにも使えるので♪
あなたもぜひお酢を食事に取り入れてみてくださいね。
ということで、ここまで酢酸菌について見てきました。
酢酸菌はお酢をつくるのに欠かせない存在だということが分かったところで、お次は発酵食品をつくる最後の菌「酵母菌」について見ていきましょう^^
発酵食品をつくる菌の種類その5:酵母菌
酵母菌は植物だけでなく空気中などいろんな場所に住んでいるので、その数およそ350種類とかなり豊富!
しかも、酵母菌は働きが
- 酸素がないとき:アルコールと二酸化酸素を生み出す
- 酸素があるとき:ビタミンを合成する
と分かれるだけでなく、菌の種類によってできる成分もバラバラなんですよね^^;
なので今では目的の発酵食品をつくるために、その食品にあう酵母菌をあらかじめ培養してから使うようになっています。
たとえば、
- 日本酒をつくるなら「清酒酵母」
- ビールをつくるなら「ビール酵母」
- ワインをつくるなら「ワイン酵母」
- パンをつくるなら「パン酵母」
というふうに^^
それと酵母菌は味噌・醤油・お酢にも使われているので、日常的に摂りやすいのも嬉しいところ♪
ちなみに私は調味料だけでなく、ぬか漬けでも酵母菌を摂っています^^
- 便秘改善
- 肌荒れしにくくなる
- 糖質の吸収を抑える
- 免疫力アップ
- ダイエットサポート
といった健康&美容にうれしい効果もあるので、気になる人はぜひ取り入れてみてくださいね。
ということで、ここまで発酵食品をつくる菌を5種類見てきました。
どれも体にうれしい存在だということが分かったところで、さっそく発酵食品を食べたくなった人は多いはず♪
でもちょっと待って!
実は市販の発酵食品って、残念なことに発酵していないものが多いんですよね。(「発酵風調味料」で味付けされているものが多い^^;)
なので、市販で発酵食品を買うときは「よけいなもの」が入っていないかどうかを確認するようにしましょう。
それか、簡単にできるものも多いので自分でつくるのも結構おすすめ♪
私も発酵食品をいろいろ手作りしているんですが、無添加で安心なのはもちろん、愛着もわくし実験的でかなり楽しいですよ!
とはいえ、発酵食品を手作りするとなると「菌によって容器は分けたほうがいいのか」とか気になる人は多いはず…。
そこでお次は発酵食品をつくるときの容器や、つくるときの注意点についてお話していきますね。
菌のちがう発酵食品をつくるとき容器は分けるべき?
菌によってできる発酵食品が違うというのを知ると、自分でつくるとき「容器を一緒にして影響はないの?」って気になりますよね。
私も、発酵食品をつくりはじめたときはかなり気になっていました^^;
だって菌が影響しあって失敗したらイヤだし…。
ただ容器がプラスチックの場合は、お酢や納豆のニオイがつくことがあるのでそこは気をつけたほうがいいかも^^;
私は果実酢をプラスチック容器でつくったことがあるんですが、ニオイが強烈すぎて今でも残っています(笑)
なので、納豆や果実酢をつくるならプラスチックよりもガラス製の容器がおすすめですね。
あ、そうそう!
納豆と麹をつかった発酵食品(甘酒、塩麹、味噌など)は相性が悪いので気をつけましょう。
容器はしっかり洗剤で洗って乾燥させれば使いまわしても問題ありませんが、それ以前に
- 麹の発酵食品をつくるときは、納豆を食べない
- 納豆と麹の発酵食品を同時につくらない
- 納豆をつくった部屋で、麹の発酵食品はつくらない
といった対策をしないと、麹の発酵食品がネバついてしまう可能性があります^^;
なんてったって納豆菌は100度で加熱しても死なないし、空気中で生きられるので。
だから納豆と麹の発酵食品をつくるタイミングには気をつけてくださいね。
ということで、ここまで発酵食品をつくる菌についていろいろ見てきました^^
ちょっと長くなってしまったので、最後に要点だけをもう一度見ておきましょう。
まとめ
- 発酵食品をつくる5種類の菌とは
- 麹菌
- 乳酸菌
- 納豆菌
- 酢酸菌
- 酵母菌
である。
- 菌のちがう発酵食品をつくるときは、容器をしっかり洗剤で洗って乾燥させて使えば問題ない。
私は発酵食品を食べて6年なので分かるんですが、発酵食品ってたま~に食べるくらいだと効果がないんですよね。
私の場合は、少なくとも2ヶ月間は毎日食べないと効果を実感できませんでした。
なので発酵食品で健康&美容効果を得たいなら、長期戦を覚悟して頑張りましょう!
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ハピパリ運営者 “ すえさや ” ってどんな人?
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