「お酢の種類の違いが知りたい!」
「良いお酢ってどんなお酢?」
こんにちは、発酵食品マニアのすえさやです^^
お店で販売されているお酢って種類がすごく豊富ですよね。
だから「とりあえずコレでいっか!」と適当に選んじゃう人もきっと多いはず。(かつての私のように^^;)
でも、それって超もったいない!
だってお酢の種類によって合う料理は違うのに…。
ちなみに私は、常に4~5種類のお酢を料理に合わせて使い分けるようにしています^^
- お酢の種類別になにが違うのか(6種類で比較)
- それぞれのお酢に合う使い方
をお話ししていきますよ^^
また、最後には「良いお酢を買うときのポイント」も教えちゃうのでお楽しみに♪
それではさっそく、お酢は種類によってなにが違うのか見ていきましょう!
お酢の種類の違いは原材料だけじゃない?6種類を徹底比較!
お酢の種類の違いといったら、「原材料」を思い浮かべる人が多いはず。
でも実は、原材料が同じでも作り方や配合が違ったりすると、
- 酸度
- 香り
- 味
- 栄養成分
も変わってくるんですよね。
なので今回は、原材料以外の違いも分かりやすく知ってもらうために6種類のお酢を比較してお話ししていきますよ^^
ではまず、これから比較していくお酢の紹介です!
- 穀物酢
- 米酢
- 黒酢
- 果実酢
- ワインビネガー
- バルサミコ酢
どれも市販でよく見るお酢ですよね^^
とはいえ、使い方が分からなくて買ったことのないお酢もきっとあるはず。
だけど、これからお話しするお酢の違いや使い方を最後まで読めば、あなたもきっとお酢使いマスターになれるでしょう♪
それではさっそく「穀物酢」から順番に、どんなお酢なのかをお話ししつつ違いについて触れていきますね^^
紹介するお酢1つ目:穀物酢
「穀物酢」はこんなお酢
- 原材料は麦、米、コーンなどがブレンドされている
- 香りなどにクセがない
- 酸度が他のお酢と比べると低い
穀物酢はその名前の通りいろんな穀物を使ったお酢になります^^
なので、お米だけを原料にしている「米酢」や「黒酢」とは違って酸味もクセもちょっと控えめ。
私の場合はお酢独特の香りや酸味が好きなので、穀物酢は「ちょっと味気ないな~」と思うんですが、お酢が苦手な人にとってはかなり食べやすいはず^^
しかもクセがないぶん、どんな料理にも合わせられるので使い勝手がいいというのも嬉しいところですね。
だから「とにかく手軽にお酢を摂りたい」という人には「穀物酢」って結構おすすめです♪
「穀物酢」の使い方
穀物酢は何にでも合うので、そこまで使い方を考える必要はありません。
加熱する料理(中華とか汁物とか)にも、加熱しない料理(ドレッシングとか酢の物とか)にも問題なく使えます^^
ただ穀物酢はもともと酸度が低いぶん、加熱する料理に使ったときに酸味がなくなりすぎて人によっては物足りなさを感じるかも…。
加熱しない料理だと酸度の低さは食べやすさになるんですけどね。
ちなみに我が家の場合、ごくごくたま~に穀物酢を買うこともあるんですが使うのはもっぱら「酢の物」で、加熱する料理には使うことがありません。
とはいえ、もともとお酢が苦手な人にとっては摂りやすいお酢に違いないし、それぞれ好みもあるので1度加熱する料理に試してみるといいでしょう♪
ということで、いろんな穀物をブレンドして作られた「穀物酢」のお話でした。
お次はお米がメインで使われている「米酢」についてお話ししていきますね~。
紹介するお酢2つ目:米酢
「米酢」はこんなお酢
- 原材料は主にお米
(1000mlあたり40g以上使っていないと米酢と呼ばれない) - 純米酢:白米だけを使って作られたもの
- 純玄米酢:玄米だけを使って作られたもの
- 酸度は平均的で、強くもなく弱くもない
- お米が材料なので、まろやかさや甘みがある
「米酢」はお米がメインなので、いろんな穀物がブレンドされてまろやかになっている「穀物酢」よりは香りがあって酸味もちょっと強めです^^
でもそのぶんお米特有のまろやかさや甘さを感じられるので、私は穀物酢より好きですね♪
ただ、米酢の中でも「純」がつくものは、お米だけを使っているのでお値段が高めです^^;
とはいえ純米酢は普通の米酢や穀物酢に比べると「有機酸」が、純玄米酢は「ビタミン」や「ミネラル」が多いので買う価値はアリ!
ちなみに私が米酢を買うとき、必ず「純」がついたものを選びます^^
どうせ食べるなら、栄養価の高いほうがいいですからねん♪
「米酢」の使い方
米酢はお米が材料なだけあって、日本食との相性がバツグン!
だから
- 酢飯
- 酢の物
- 煮びたし
- 鶏肉のさっぱり煮
などはすごく美味しくできます^^(これ全部、私のお気に入りメニュー(笑))
米酢はそのままだと穀物酢よりも酸味が強いので、もしかしたら私の夫みたいに「酢の物だと苦手かも…」となるかもしれません。
そんなときは加熱する料理をメインに使いましょう。
酸味が丸くなるし、お米のまろやかさも感じられるようになりますよ。
ということで、お米がメインで使われているお酢「米酢」のお話でした。
お次はいろんなところでよく耳にする「黒酢」についてお話ししていきますね!
紹介するお酢3つ目:黒酢
「黒酢」はこんなお酢
- 原材料はお米または麦
- 「米酢」よりも多く材料を使う
(純米酢は1000mlあたりお米を約120g使うのに対し、黒酢は180g以上使用する) - 米酢と同じで「純米黒酢」と「純玄米黒酢」がある
- 「穀物酢」や「米酢」より、香りとコクが強い
「黒酢」は米酢や穀物酢よりも穀物をたくさん使っているぶん、この2つのお酢に比べてアミノ酸の量がかなり多めなんですよね。
ちなみに静岡県環境衛生科学研究所によると、一番アミノ酸が少ないのは「穀物酢」とのこと…。
例えば、米酢や穀物酢だと
- 穀物を蒸して、米麹と水の力でデンプンを糖に変える
- 酵母を加えてアルコール発酵させ、お酒をつくる
- できたお酒に酢酸菌を加えて酢酸発酵させる
- 発酵が終わったら1ヶ月~10ヶ月ほど熟成させる
という感じで作られていて、それぞれの工程では人の手が入っています。
でも黒酢の場合は、カメの中に蒸した穀物・米麹・水を入れたら仕込みは終了!
最初の半年は定期的にかき混ぜが必要ですけど、穀物酢や米酢のようにいろいろ手を加えたりはしません^^
しかも熟成期間が2年以上と長いので、そりゃ~他のお酢と違って香りもコクも強くなりますよね!
「黒酢」の使い方
黒酢はクセが強いので、日本食よりも味のしっかりとした「中華料理」に使うのがおすすめ。
穀物酢や米酢だと負けてしまいがちな加熱&濃い味付けの料理でも、「黒酢」だとしっかり主張してくれます♪
とくに
- 酢豚
- 油淋鶏(ユーリンチー)
- 酸辣湯(サンラータン)
はぜひ試してみて欲しいですね^^
ということで、コクと香りの強いお酢「黒酢」のお話はこれでおしまい!
お次は飲むお酢としても有名な「果実酢」についてお話ししていきますよ~!
紹介するお酢4つ目:果実酢
「果実酢」はこんなお酢
- 原材料は果実と果汁
(1000mlあたり300ml以上使われていないと、果実酢とは呼ばれません) - 果汁だけを使って作られたお酢には「純」がつく
- フルーティで飲むお酢としてもバッチリ!
「果実酢」は果汁を発酵させて作るので、穀物は使われません。
だからどうしても、穀物を使ったお酢よりアミノ酸が少なめになってしまいます^^;
でもその代わり、使われている果実の栄養素を摂ることができるし飲むお酢としても使えるので、お酢の中では一番継続しやすいでしょう♪
ちなみに私は、果実酢を手作り。
お酢に好きな果物を入れるだけで出来るので、気になる人はぜひ^^
「果実酢」の使い方
市販の果実酢というと、飲む用(甘くしてあるもの)が圧倒的に多いですよね。
だから砂糖が入っていない普通の果実酢をわざわざ買う人は少ないかもしれません^^;
「果実酢 = 飲むお酢」のイメージが強いし…。
でも砂糖が入っていない果実酢は
- 料理にも使える
- 甘みを足せば飲むお酢にもできる
- 果実酢を自分で作るときに利用できる
など、使い道は意外とあるんです^^
とくに果実酢を使ったドレッシングはお肉との相性がよく、脂っぽいお肉が果実酢の酸味とフルーティさでやわらぐのでかなりおすすめ!(私は「レタス+玉ねぎ+トマト+角切りベーコン」の王道サラダが好き♪)
また果実酢で酢の物を作れば酸味が少なく、香りにも穀物クサさがないのでかなり食べやすくなりますよ。
なのでぜひ1度、飲む以外に果実酢を使ってみてくださいね。
ということで、飲むお酢として有名な「果実酢」のお話はこれでおしまいです^^
お次は「ワインビネガー」についてお話ししていきますね。
たぶん、ワインビネガーという名前は聞いたことがあっても、使い方はよく分からないって人が多いはず!
紹介するお酢5つ目:ワインビネガー
「ワインビネガー」はこんなお酢
- 原料はワイン
- 「白ワインビネガー」と「赤ワインビネガー」の2種類がある
- ワインを発酵させているので、渋みがあり酸味も強め
「ワインビネガー」はワインを発酵して作られているので、ぶどうの香りはするものの酸味は強めになります^^
なので人によってはドレッシングやマリネなどでそのままで食べるんじゃなくて、加熱して食べたほうが「美味しい」と感じるかも。
ちなみに、私はそのままでも平気だけど夫は加熱しないと食べられません(笑)
美容やアンチエイジング効果が欲しいなら、ぜひとも積極的に摂りたいところですね。
「ワインビネガー」の使い方
ワインビネガーは酸味が強いので、脂っぽいもの(油物)と合わせると間違いがありません^^
ソースにして脂っぽいお肉やお魚にかけても美味しいし、油と混ぜてドレッシングにして野菜にかけてもGood!(逆に油を使わない料理(酢の物とか)は酸味がキツめに出るので私はあんまりおすすめしない^^;)
あ、ちなみに白ワインビネガーと赤ワインビネガーの使い分けですが、ワインと同じような合わせ方をすると楽ですよ♪
例えば、
- 脂っぽい料理には「赤」
- さっぱりした料理には「白」
という風に^^
具体的な食材だと、脂の多いお肉やお魚を使うときは「赤」、さっぱりしたお肉&お魚や野菜を使うときは「白」がむいていると覚えておけばOK。
…とは言うものの、私個人はワインビネガーをとりあえず脂物と合わせるようにとだけ考えて、白と赤の使い分けは正直なところ無視しています(笑)
そもそも、赤ワインビネガーと白ワインビネガーの両方をそろえているときがないしね^^;
ということで、「ワインビネガー」のお話はこれでおしまい!
お次は意識しないと聞くことも手に取ることもない「バルサミコ酢」についてお話ししていきますよ~。
紹介するお酢6つ目:バルサミコ酢
「バルサミコ酢」はこんなお酢
- 原材料はブドウの果汁
- 「レッドバルサミコ酢」と「ホワイトバルサミコ酢」の2種類がある
- 加熱すると酸味より甘みが強くなる
バルサミコ酢はワインビネガーと同じで「ぶどう」が原料なんですが、その作り方は全然違うんですよね。
例えば、ワインビネガーだとぶどう果汁にワイン酵母を入れてまずワインを作り、そのあと酢酸菌をくわえて発酵させる…というふうにいくつかの段階があります^^
それがバルサミコ酢だとぶどう果汁を煮詰めたらすぐに発酵熟成!
だからワインビネガーと違って苦みもないし、コクの強さも全然違うんですよ♪
ただ、困ったことにバルサミコ酢はちょ~高い!
熟成するのに時間がかかるせいか、量のわりに値段が高いので私は買うことができません…。
でも、結婚記念日に行ったレストランでの「ステーキのバルサミコソースがけ」の味が忘れられない!
「バルサミコ酢」の使い方
私はまだ実際にバルサミコ酢を使ったことがないので、日本食にも合うのか分かりません。
でも間違いなく言えるのは「お肉やお魚のソース」としては、ピカイチの美味しさになるってこと!
だからまずは、ぜひソースとして使ってみてくださいませ♪
ということでここまで6種類のお酢の特徴と一緒に、違い&使い方を見てきました。
それぞれに個性があるのを知って、きっとあなたも自分の使ったことのないお酢を試してみたくなったはず!
とはいえ、市販のお酢には良いものもあれば残念なことに悪いものもあります…。
なのでお酢を買うときに良いものを手に取れるよう、お次は「良いお酢の選び方」についてお話ししていきますね。
「良いお酢」を買いたいならここに注目!
前の章で、お酢の違いを紹介するときになにで作られているのかもいっしょに見てきましたよね。
そう「良いお酢」の選び方のポイントとは、ずばり「原材料」なんです!
というのも、市販のお酢の中には食品添加物が入っているものが結構多いんですよね^^;
たしかに、もともと味がついていれば料理を作るときには楽かもしれません。
でも、食品添加物の入っているお酢だと本来のお酢の成分とは違っているので、残念ながら健康や美容効果はあまり期待できないでしょう。
だからもしもあなたが、健康や美容のためにお酢を摂ろうと思っているならぜひ「原材料」には注意してくださいね。
ではここで、前の章で紹介したお酢の原材料をもう一度まとめておきます^^
- 穀物酢:麦・米・トウモロコシなどの穀物
- 米酢:お米
- 黒酢:お米または麦
- 果実酢:果実、果汁
- ワインビネガー:ワイン(ぶどうと書かれていることも多い)
- バルサミコ酢:ぶどう果汁
基本的に、いろんなものが入っているお酢は良いお酢ではありません。
なので、もしもお酢を買いに行ったときに何が原材料になっているのかを忘れてしまったら、とりあえず原材料の少ないものを選ぶようにするといいですよ。
さてここまでお酢の種類の違い&使い方や、買うときのポイントなどをお話ししてきました。
結構長くなったので、最初のほうはもう忘れちゃったかもしれません^^;
なので、最後にもう一度ふり返ってからお別れにしましょう。
まとめ
- お酢は種類によって
- 原材料
- 作り方
- 香りやコクの強さ
- 栄養素
に違いがある。
- お酢の簡単な使い方は
- 穀物酢:何にでも合わせてOK
- 米酢:ご飯や日本食
- 黒酢:中華
- 果実酢:飲むお酢やドレッシング
- ワインビネガー:脂っぽい料理
- バルサミコ酢:お肉やお魚のソース
というふうに覚えておけば楽!
- 良いお酢を選びたいなら原材料に余計なものが入っていないか確認すること。
今回は6種類のお酢を比較して、違い&使い方について見てきました。
最初は慣れないせいで使い分けも難しく感じると思いますが、慣れてくればこっちのもの!
料理によってお酢を使い分けて味の違いを感じたり、レパートリーも増やせるようになってきますよ^^
そうなれば、お酢を選ぶのもなんだか楽しくなるはず♪
ちなみに私は今では、お酢コーナーを見るだけでテンションが上がります(笑)
「あ、これニセモノ酢~これは本物酢~」という感じで。
だからマンネリ防止のためにも、お酢選びや使い道などなにか楽しめるものを見つけてお酢を摂ってくださいね^^
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